ネットショップの主な決済方法と選ぶ際のポイントを解説

ネットショップの主な決済方法と選ぶ際のポイントを解説
最終更新日:2024 年 11 月 02 日

目次

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KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

ネットショップの決済方法は、クレジットカード決済やコンビニ決済などさまざまです。どの決済方法を導入したらよいか迷う事業者もいるのではないでしょうか。

本記事では、ネットショップで使われている主な決済方法の特徴やメリット・デメリット、向いている業界・商材をご紹介します。最後に決済方法を選ぶ際のポイントも解説していますので、参考になれば幸いです。

ネットショップでよく使われている決済方法は?

ネットショップではどのような決済方法が利用されているのでしょうか。

総務省が2024年6月に発表した「令和5年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」では、クレジットカード決済の利用率が圧倒的に高く1位でした。続いて2位は電子マネーによる支払いで、年々利用率が高まっています。次いで、コンビニ決済、銀行振込・郵便振替、インターネットバンキング、代金引換などが使われています。

▼インターネットを使って商品を購入する際の決済手段(時系列)

インターネットを使って商品を購入する際の決済手段(時系列)

参照:総務省「令和5年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」(2024年6月)

ネットショップの主な決済方法

ネットショップの決済方法にはそれぞれ特徴やメリット・デメリット、向いている業界・商材があります。利用率が高い順にご紹介します。

クレジットカード決済

クレジットカード番号を入力して支払う方法。 

電子マネー決済

スマートフォンのアプリかサービスIDに、クレジットカードや銀行口座を紐づけて支払う方法。前払いと後払いがある。

コンビニ決済

購入時に表示されるバーコードや支払い番号などを使って、コンビニで支払う方法。前払いと後払いがある。

銀行振込・郵便振替

購入後に指定された口座に支払う方法。前払いと後払いがある。

後払い決済

商品を確認してからコンビニや銀行振込で支払う方法。後払い。

ATM決済(ペイジー)

購入後にATMから現金かキャッシュカードで支払う方法。前払い。

代金引換(代引き)

商品受け取り時に消費者が配達員に支払う方法。基本的には現金での支払いで、後払い。

キャリア決済

毎月の携帯電話料金と合算して支払う方法。後払い。

それぞれの決済方法について詳細を解説していきます。

1. クレジットカード決済

クレジットカード決済とは、クレジットカード番号を入力して支払う決済方法です。消費者の信用(クレジット)をもとに後払いができる仕組みで、後日消費者の口座から引き落とされて事業者に振り込まれます。

【クレジットカード決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・決済額に応じてポイントが貯まる

・不正利用時に返金対応が可能なケースが多い

・クレジットカードによっては年会費が発生する

・カード情報の流出などセキュリティ面で不安がある

事業者

・後払いだが即時決済が行われ、代金未回収リスクが少ない

・最も普及している決済方法で、販売機会損失を抑えられる

・不正利用によるチャージバックが発生する可能性がある

 

【向いている業界・商材】

クレジットカード決済は利用限度も幅があるため、食料品や生活家電から公共料金の支払いまで、幅広い業界・商材に向いています。

2. 電子マネー決済

電子マネー決済とは、スマートフォンにダウンロードした決済サービスのアプリや楽天IDなどに、クレジットカードや銀行口座を紐づけて支払う決済方法です。ネットショップの決済画面から支払い方法を選択すると、アプリか専用サイトの決済ページに移ります。PayPay・楽天ペイなどが代表的なサービスです。

ネットショップだけでなく、店頭でもスマートフォンをかざしたりQRコードを提示したりすることで利用できます。

【電子マネー決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・ポイントやキャンペーンでお得に買い物ができる

・決済アプリの購入履歴から支払いの記録が簡単に見れる

・支払いの上限金額が設定されているものもある

・利用できるネットショップが限られている

事業者

・若年層を中心に新規顧客の獲得につながる

・PayPayや楽天ペイなどは後払いのため、入金までのタイムラグがある

【向いている業界・商材】

電子マネー決済は、幅広い業界に向いています。

3. コンビニ決済

コンビニ決済とは、ネットショップなどで決済時に表示されたバーコードやお支払い番号を用いて、消費者がコンビニで支払う決済方法です。支払い方法は、現金がメインです。コンビニで支払いが確認できたあと、事業者に振り込まれます。前払いの場合は振込の確認後に商品が発送され、後払いの場合は購入手続きの完了後に発送されます。

【コンビニ決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・クレジットカードがなくても利用可能

・コンビニに出向いて支払う必要がある

事業者

・クレジットカードを所有できない未成年者や、カード番号の入力に抵抗がある消費者を取り込める

・前払いなら、代金未回収リスクを抑えられる

・後払いの場合、消費者が支払い忘れて、代金を回収できない可能性がある

【向いている業界・商材】

コンビニ決済は、クレジットカードを持たない未成年者など若年層をターゲットとした業界・商材に向いています。基本的には現金での支払いのため、高額な商品には適していません。

4. 銀行振込 ・郵便振替

銀行振込・郵便振替とは、購入後に指定された振込先口座に代金を振り込む決済方法です。各銀行や郵便局の窓口、ゆうちょ銀行、オンライン口座などから振り込みができます。振込の確認後に商品を発送する方法と、商品到着後に支払いを請求する方法があります。

【銀行振込・郵便振替|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・オンライン口座があればスムーズに支払える

・オンライン口座を持っていない場合、銀行・郵便局へ出向いて支払う必要がある

事業者

・前払いの場合、代金未回収リスクがない

・後払いの場合、入金確認の消し込み作業が必要で、手間がかかる

【向いている業界・商材】

振込限度額は現金でなければ100万~1000万円の設定も可能なため、高額な旅行・金融などのサービス系の商材に向いています。振替は指定した口座から自動的に引き落とされるため、公共料金やサブスクリプションの支払いに適しています。

5. 後払い決済

後払い決済とは、商品の受け取り後にコンビニや銀行で支払う決済方法です。決済完了後、決済会社が事業者に入金し、消費者が決済会社に入金する仕組みが多く、後払いであっても未回収リスクを避けられます。代表的なサービスに、NP後払い・Paidyなどがあります。

手軽に決済ができるとして、利用者が年々増えている決済方法です(矢野経済研究所 2024年)。

【後払い決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・商品の状態を確認してから支払いができる

・コンビニや銀行に出向いて支払う必要がある

・銀行振込の場合は、振込手数料がかかる

事業者

・未払い保証サービスがついているものが多く、消費者が支払いできなくても未回収リスクがない

・決済代行サービスを導入していない場合、自社で請求書の発送手続きを行う必要がある

【向いている業界・商材】

後払い決済は、1万円未満の商品の購入によく使われています。特にファッション関連では、服や小物のサイズ感・色・質感などを確かめてから支払いができるため、後払い決済を利用する消費者が多いようです(株式会社SCORE 2023年)。

6. ATM決済(ペイジー)

ATM決済(Pay-easy/ペイジー)とは、ATMで現金かキャッシュカードで支払う決済方法です。請求書やネットショップの支払い情報などに書かれている支払い番号を使用します。ペイジーは、インターネットバンキングからも支払いができます。

【ATM決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・クレジットカードがなくても利用可能

・ATMに出向く必要がある

事業者

・金額は自動的に入力されるため、消費者による入力ミスが発生しない

・支払い確認後に発送するため、未回収リスクを抑えられる

・入金までのタイムラグがある

【向いている業界・商材】

Pay-easyは、税金や公共料金が支払えることが特徴です。ネットショップでも利用可能なため、幅広く活用できます。

7. 代金引換(代引き)

代金引換(代引き)とは、商品受け取り時に消費者が配達員に支払う決済方法です。一部の配送業者ではクレジットカードや電子マネーが利用できますが、現金での支払いが多いです。

【代金引換|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・クレジットカードがなくても利用可能

・ネットショップによっては現金でしか支払えないため、手元に現金を十分に用意する必要がある

・手数料が高い場合がある

事業者

・配達時に代金回収ができ、未回収リスクを減らせる

・現金での支払いの場合、入金処理に手間がかかる

【向いている業界・商材】

代金引換(代引き)は、消費者の自宅まで配達されるため、家電や家具など持ち運びが大変な商材や、消費期限のある食料品などの決済に向いています。

8. キャリア決済

キャリア決済とは、毎月の携帯電話料金と合算して支払う決済方法です。キャリア(携帯電話会社)に事前登録した情報を使って本人認証を行うと、キャリア決済として支払えます。

【キャリア決済|消費者・事業者にとってのメリット・デメリット】

 

メリット

デメリット

消費者

・クレジットカードがなくても利用可能

・支払い可能額に上限がある

事業者

・支払い手順が簡単で購入ハードルを下げられる

・決済手数料が高い

【向いている業界・商材】

キャリア決済は、クレジットカードを持たない若年層が利用する商材の決済に向いています。毎月の利用限度額は1万~10万円ほどのため、この額に収まる商材が適しているでしょう。

決済方法を選ぶ際のポイント

決済方法を選ぶ際のポイント

決済方法を選ぶ際のポイントをご紹介します。

1. 代金の未回収リスクが低い決済方法か

代金の未回収リスクが低い決済方法を選ぶことで、支払いの催促などの手間を省くことができます。

後払いの場合、商品を発送したあとに代金を回収するため未回収リスクがありますが、決済サービスによっては購入代金を担保してくれるものもあります。また、コンビニ決済であれば、前払いに設定することで未回収を防げるでしょう。

2. 入金サイクルが適切か

事業者に実際に入金されるまでの期間を入金サイクルと言います。月に1~2回のサイクルが一般的で、決済サービスによって異なります。

すぐに現金を手元に用意し資金として活用したい場合は、早期払いサービスがある決済サービスか、入金サイクルを短く設定できる決済代行サービスを利用するとよいでしょう。

優先的に導入した方がよい決済方法は?

導入する決済方法をどれにするか迷った場合は、まずネットショップでよく使われている決済方法を押さえておきます。上位にあるクレジットカード決済・電子マネー決済・コンビニ決済は、優先的に導入しましょう。

50%以上の人が希望する支払い方法がなく煩わしさを感じたことがあり、そのうち約半数が他のECサイトで購入していたことが、KOMOJUの実態調査によって明らかになっています。ユーザーのネットショップからの離脱を防ぐためにも、できるだけ多くの決済方法を導入しておくことが大切です。

ターゲット顧客に合わせた導入も意識するようにしましょう。外国からの顧客が多い場合は、海外の決済にも対応しておくことをおすすめします。

まとめ|顧客がよく利用する決済方法を幅広く導入しよう

今回はネットショップの主な決済方法について、メリット・デメリット、向いている業界・商材をご紹介しました。

ターゲット顧客がよく使う決済方法を導入することで、購入直前にサイトから離脱するカゴ落ちを防ぐことができ、売上アップを期待できます。

複数の決済方法を導入するには、一つずつ直接契約するよりも、決済代行サービスに依頼してまとめて導入するケースがほとんどです。契約だけでなく、運用中の決済・入金管理なども簡単にできるようになります。

決済代行サービス「KOMOJU」では、今回ご紹介したクレジットカード決済・QRコード決済・コンビニ決済・銀行振込・後払い決済・ネットバンキング・キャリア決済を一括で導入可能です。海外の決済にも対応できます。初期費用・月額費用も無料で、入金サイクルは週次・月次から選択できるため、資金繰りも安心です。

導入する決済方法の種類を増やしたいと考えている事業者は、あわせて検討してみてください。

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