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KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
ECサイト上で、クレジットカード決済やスマホ決済などのさまざまな種類の決済に対応できるのが、EC決済システムです。ECサイト事業者は、販売している商品や提供方法にあわせた決済方法、そして決済システムの接続方式を導入する必要があります。
決済システムの接続方式には4種類あります。その中でも自社ECサイト内で決済を完結でき、カスタマイズ性の高い決済ページを作成できるのが「API型オンライン決済」です。
本記事では、API型オンライン決済の仕組みやメリット・デメリット、選定ポイントを解説します。どの接続方式があうか検討してみてください。
API型オンライン決済とは?
API型オンライン決済とは、EC事業者と決済代行会社のサーバー間で決済データのやり取りを行い決済処理を実行する接続方式です。APIはApplication Programming Interfaceの略称です。購入者が入力したクレジットカード情報を、自社ECサイトから決済代行会社のサーバーへと伝送する仕組みのため、「データ伝送型」とも呼ばれます。
API型オンライン決済の導入に適しているのは、注文件数が大規模なEC事業者や、自社システムに決済機能を組み込み、画面遷移数を減らして、自社ECサイト内で決済フローを完結させたい事業者、そしてECプラットフォームを使っておらずに自社で構築したECサイトを持っている事業者などです。
決済画面がシンプルで購入者の使い勝手がよく、汎用性も高いことから、扱いやすい接続方式です。
API型オンライン決済の仕組み
API型オンライン決済の仕組みは簡単です。
EC事業者側でSSL対応サーバーを構築し、購入者のクレジットカード情報を取得します。購入者が入力した情報は、決済代行会社の決済サーバーを経由して、各決済機関に送信されます。その後、決済結果を決済サーバーを経由してメール通知が届き、決済画面に決済完了と表示され、商品の発送手続きが行われます。
この仕組みの場合、決済代行会社のサーバーにアクセスして決済処理を実行するため、EC事業者は自社ECサイト内で決済システムを構築する必要はありません。
また、EC事業者は購入者が入力する決済ページを自由にカスタマイズできます。ShopifyなどのECプラットフォームでは、決済画面の編集はECサイト側に許されていないことが多いですが、API型オンライン決済を使うことで、購入者にとって最適な体験を考えて設計できるため、カゴ落ちの回避にも繋げられます。
API型オンライン決済のメリット
API型オンライン決済は、自社ECサイト内で購入者がクレジットカード情報を入力し、決済代行会社へと決済リクエストを送信して決済処理を実行する仕組みです。こうした仕組みにより、以下のようなメリットがあります。
メリット1 自社ECサイト独自の決済ページを作成できる
API型オンライン決済のメリットの一つとして、決済ページを自社ECサイト独自のデザインや機能にカスタマイズできることが挙げられます。
決済代行会社の決済ページに遷移させる接続方式では、購入者が自社ECサイトを離れてクレジットカード情報を入力するフローになるため、独自のデザインにすることはできません。
しかし、APIを活用した接続形式の場合、自社ECサイト内にSSL対応サーバーを構築して決済画面を作成するため、デザインや機能を自由に設計することが可能になります。
メリット2 購入者の画面遷移数を減らし操作をシンプルにできる
自社ECサイト独自の決済ページを作成できることに加えて、購入者の画面遷移数を減らせることもメリットの一つです。自社ECサイト内でクレジットカード情報を入力すれば、自動的に決済処理が行われるため、購入者が複数のページを行き来する必要がありません。
決済手続きの途中で購入者が離脱してしまうリスクを減らし、購入コンバージョン率を高めることにも繋がります。
メリット3 決済システム構築が不要で開発コストを抑えられる
API型オンライン決済なら、ECサイトの大規模改修やゼロベースでの機能開発が不要のため、開発コストを抑えられます。簡単にシステム連携を行い、決済システムを組み込むことができます。
API型オンライン決済のデメリット
簡易に決済システムを導入できるAPI型オンライン決済ですが、その分デメリットもあります。以下のような点に注意して、信頼できる決済代行会社を選ぶことが重要になります。
デメリット1 API提供者の仕様変更への対応が必要になる
API提供者が仕様変更を行うと、決済画面のデザインや機能が従来と異なるものになってしまう可能性があります。仕様変更後、変更の影響がサイト上に現れることもあるため注意して対応しましょう。
デメリット2 サーバーエラーによる機会損失が生まれる可能性がある
API型オンライン決済は、API連携という仕組みで決済処理を行っているため、APIの提供者やサーバーが何らかの理由で停止してしまった場合には、決済が実行できないといった悪影響を受ける可能性があります。
決済システムが使えない状態になってしまうと、購入者は決済ページから離脱してしまうため、大きな機会損失になりかねません。あらかじめ信頼性の高い決済代行会社を選ぶことがポイントになります。
デメリット3 EC事業者のサーバーでクレカ情報を扱う場合はPCIDSS準拠が必要
2018年の割賦販売法改正により、クレジットカードを取り扱う加盟店において、クレジットカード情報の適切な管理や不正利用対策をすることが求められています。その際に、カード情報保護については、非保持化又はPCIDSS準拠が必要と定められました。API型オンライン決済では、非保持化の要件を満たしていないため、ショップ側がPCIDSSに準拠する必要があります。
API型オンライン決済サービス選定のポイント
最後にAPI型オンライン決済サービスを選ぶときのポイントをご紹介します。オンライン決済サービスを導入するにあたって以下のポイントは必ずチェックしておきましょう。
ポイント1 しっかりとセキュリティ対策が行われているか
決済手続きにおいてクレジットカード情報など個人情報の入力が発生するため、セキュリティ対策が充実しているかどうかは重要なポイントです。万が一、情報漏洩が発生してしまうと訴訟リスクもあり、企業やサービスのブランド毀損や信用失墜になります。
ポイント2 事業や商品と相性のよい決済方法に対応できるか
自社ECサイトで販売している商品と相性のよい決済方法に対応できるかどうかを確認しましょう。決済システムによって仕様が異なるため、たとえばサブスクリプション決済に対応できるサービスを求めていたのに機能として提供されていないケースもあります。事前に必要な機能や決済方法を確認して検討を進めましょう。
ポイント3 初期費用や手数料などが適切かどうか
オンライン決済サービスは、導入時の初期費用がかかるものや、導入時は無料で決済手数料や販売手数料がかかるものなど、様々な課金形式があります。特に手数料の発生条件や金額はサービスによって異なるため、想定される販売数や売上高を加味して検討してみてください。
KOMOJUでは、Shopifyなどのネットショップと連携されている決済方法だけではなく、API型の決済方法も用意しております。
KOMOJUのシンプルで使いやすいAPI型決済の特徴は
- アカウント作成後すぐにテスト決済が可能
- 1つの連携でKOMOJU上のすべての決済方法が利用可能
- クレジットカード情報のトークン化に対応
- お困りの点はKOMOJUのデベロッパーがサポート
となっております。詳しいお話を聞きたいデベロッパーや担当者の方は、ぜひこちらからお問合せください。
まとめ|カスタマイズ性の高い接続方式「API型」を検討しよう
今回はオンライン決済の中でもカスタマイズ性の高いAPI型の接続方式について、仕組みやメリット・デメリット、選定ポイントをご紹介しました。
決済代行会社と契約し、API型オンライン決済を導入することで、より簡単に自由度の高い決済ページを導入できるようになります。一方で、API型の場合、クレジットカード情報を自社ECサイト上で取得・保持することになるため、より一層セキュリティリスクに備える必要があります。
自社にあった決済サービス、接続方式を検討してみてください。
【この記事の監修者】
鍛廣和紀
株式会社DEGICA・COO(最高執行責任者)
複数の企業でプログラマとして勤務した後、2014年に決済サービス「KOMOJU」の初期開発メンバーの一人としてDEGICAに入社。その後、SRE・セキュリティ担当VPやプロダクト担当VPとしてKOMOJUの初期の成長に貢献。現在はCOO(最高執行責任者)としてKOMOJUの運営全体を統括している。
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