
この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
ECサイトでは掲載していない商品を特定の顧客に販売したい場合など、どの決済方法を選ぶべきか悩んでいる事業者や個人事業主の方もいるでしょう。
そんな方には、Googleフォームを活用した決済フォームの利用がおすすめです。Googleフォームは、ECサイトと併用することで、販売チャネルを柔軟に運用できるため、用途に応じた活用が可能になります。
Googleが提供するアンケートフォーム作成機能「Googleフォーム」と決済機能を組み合わせて、受付と決済ができる「注文フォーム」の作成方法をご紹介します。
Googleフォームを活用した注文フォームとは

画像引用:Googleフォーム
注文フォームは、顧客が商品・サービスを注文する際に入力するフォームです。商品名・数量・配送先などの注文情報を顧客が記入して送信し、事業者はそのデータをもって注文を受け付けて商品・サービスの手配を行います。
Googleフォームは、Googleが提供するアンケートフォーム作成機能で、誰でもGoogleアカウントを無料で作成すればフォームも無料で利用できます。収集したデータは、表形式で表示・編集できるGoogleスプレッドシートと連携させてリアルタイムに出力可能です。
ECサイト事業者がGoogleフォームで作成した注文フォームの活用場面
Googleフォームで注文フォームを作成した場合の活用イメージをご紹介します。Googleフォームは注文から決済完了まですべてを単体で行うことは難しく、決済までの予約・見積もりなどの場面に向いています。
以下では、大規模なEC事業を行っている方よりも、起業したばかりの方や小規模なビジネスを運営されている個人事業主などに特におすすめの活用場面をご紹介します。
予約や見積もり後に金額が確定するケース
商品・サービスの予約においてGoogleフォームで作成した注文フォームを活用できます。顧客は購入希望商品を選択し、予約を確定させます。
その他にも、オリジナル商品の注文など見積もりが必要となる注文に関しても、Googleフォームで必要事項を受け付け、その後に電話・メールなどで詳細を確認して金額を確定するケースでも有効です。
<Googleフォームで取得する項目>
- 注文者名
- メールアドレス
- 電話番号
- 配送先住所
- 予約日時(選択式)
- 商品・サービス(選択式)
- 利用メニュー・プラン(選択式)
- 注文に関するご要望・ご相談(長文回答形式)
特定の顧客に特別な商品やセール価格で販売
ECサイトに掲載していない商品を販売する場合や、特定の顧客向けに特別なセールを実施する際に、Googleフォームを活用できます。
<Googleフォームで取得する項目>
- 申込者名
- メールアドレス
- 電話番号
- 配送先住所
- 商品・サービス(選択式)
- 注文に関するご要望・ご相談(長文回答形式)
Googleフォームを注文フォームとして活用するメリット
Googleフォームで注文フォームを作成すると、以下のようなメリットがあります。
無料で作成・注文受付できる
Googleアカウントを作成すれば、誰でもGoogleフォームを利用できます。GoogleアカウントもGoogleフォームもどちらも無料で作成可能です。
Googleフォームの回答数に応じた課金なども発生せず、完全無料で利用できるため安心です。
簡単かつ直感的に操作できる
Googleフォームでの設問設計やデータの確認はとても簡単にできます。ドラッグ&ドロップで設問を追加したり並び替えたりでき、収集データは加工せずとも棒グラフ・円グラフなどで確認できます。
なお、入力する顧客側には、Googleアカウントが必要ありません(フォーム作成時に「メールアドレスを収集する」を選択しない場合)。設問に従って回答するだけで注文内容を送信できます。
収集したデータはリアルタイムに集計・確認できる
顧客が注文内容を送信すると、その結果データはリアルタイムに反映されます。Googleフォームの編集画面やGoogleスプレッドシートで確認可能です。
Googleフォームの編集画面では、選択式の回答結果は棒グラフ・円グラフで表示でき、一目でどの注文が多いかなどを確認することができます。
Googleスプレッドシートと連携できる
GoogleフォームはGoogleが提供する表形式のファイルであるGoogleスプレッドシートと連携でき、回答結果をリアルタイムかつ自動的に表形式で確認できるようになります。
Googleスプレッドシートと連携することで、注文結果の視認性が高まるだけでなく、そのデータをもとにさらに集計・分析などを行えます。
Googleフォームを注文フォームとして活用するデメリット
Googleフォームにはメリットが多い一方で、決済を行うことができないというデメリットがあります。Googleフォームを注文フォームとして活用したいと考えても、決済機能がありません。そのため、注文を受け付けるまでの役割を担うものと捉える必要があります。
決済まで完了させたい場合は、決済機能を別のサービスで補うしかありません。次の項目で、Googleフォームに決済機能を追加する方法をご紹介します。
Googleフォームに決済機能を追加する方法
Googleフォームに決済機能を追加する場合、以下の2つの方法が考えられます。
リンク型決済を活用
決済専用URLをGoogleフォームに掲載して、顧客に決済を行ってもらう方法です。URLから決済ができる仕組みを「リンク型決済」と呼びます。
リンク型決済では、URLをクリックすると決済代行会社の決済画面に遷移し、そのページでクレジットカード情報などを入力して決済を行うことができます。顧客がGoogleフォームに必要事項を記入して送信した後、事業者は決済専用URLを顧客に送付して決済を促します。
ECサイトので決済代行サービス「KOMOJU」を利用している場合、リンク型決済の活用が可能です。「KOMOJU」が提供するリンク型決済なら、決済時のセキュリティを担保しながら、幅広い決済方法を導入できます。また、顧客に対して、支払い案内メールやリマインダーメールなどを送信可能です。詳細はこちらをご覧ください。

Googleの拡張機能(アドオン)を利用
Googleの拡張機能(アドオン)をGoogleフォームに追加して決済ができるようにする方法です。
「Google Workspace Marketplace」から決済が可能になる拡張機能を探してインストールし、Googleフォームに連携すると、フォームでの回答を進めるだけでそのまま支払いができるようになります。フォーム内で選択した商品・個数などに合う金額で決済が可能です。
「Payable Forms」「Neartail – Payment form」がインストール数が多く評価も高いアドオンです。
Googleの注文フォームを用いた決済の流れ
Googleフォームで作成した注文フォームで決済をしてもらう場合の、顧客の動きと事業者の対応方法についてご紹介します。
- Googleフォーム上で注文情報を入力
顧客が情報を記入して回答を送信した後、事業者は決済専用URLを表示させるかメールにて顧客に送付します。メールの送信方法は、Googleの拡張機能(アドオン)で自動返信メールを配信できるように設定する、または手動で送信するという方法が考えられます。
- 決済ページにアクセス
顧客が決済ページにアクセスして決済を行います。決済専用URLには、注文内容・合計金額などが表示されており、顧客はそのページ内で決済方法を選択します。なお、事業者は支払い期限を設定しておくことができます。
- 決済実行
顧客が決済ページで支払いを行います。この際、ターゲット層がよく利用している決済方法に対応することで、決済せずにサイトから離脱してしまうカゴ落ちを防げます。決済完了後、Googleスプレッドシートに情報が記録されます。
- 注文完了
事業者は決済が確認できたら、決済完了メールを作成して顧客に送信します。
注文フォームの作成方法
実際にGoogleフォームで注文フォームを作成してみましょう。
1. フォームのテーマを選択
まず、Googleフォームを開きます。その際、注文フォームを作成したいGoogleアカウントでアクセスをすることがポイントです。後にGoogleスプレッドシートで情報を自動で転記させる際にも、同じGoogleアカウントがファイルオーナーとなります。
「空白のフォーム」を選択すると、新しいフォームが作成できます。テンプレートから選ぶことも可能です。

2. フォームのタイトルを設定
「無題のフォーム」と書かれた箇所がGoogleフォームのタイトルです。適切なタイトルを設定してください。
例:◯◯(商品名)注文フォーム

3. 顧客の情報記入欄を作成
顧客から収集したい情報の記入欄を作成します。氏名・メールアドレス・住所・電話番号などを記入してもらいましょう。必ず回答してもらいたい項目については「必須」にチェックを入れることで、回答漏れを防ぐことができます。

4. 注文情報の情報記入欄を作成
商品・サービスを注文・予約するための記入欄を作成します。
各項目の右側に記入欄の形式を選択できるボタンがあります。例えば、商品を複数選択可能にする場合は「チェックボックス」、サイズを一つ選んでもらう場合は「ラジオボタン」、来店可能日時を一つ選んでもらう場合は「プルダウン」などと、適切な形式で設定しましょう。

また、選択された内容によって案内するフォームを分けたい場合は「セクションを追加」を設定します。すると、回答に応じて必要なページに移動して記入してもらうことが可能です。
セクションごとに設問を作成した後に「回答に応じてセクションに移動」を設定します。

5. メールを作成・送信
作成した注文フォームのURLを取得し、顧客に案内します。「回答者へのリンクをコピー」から取得できます。

回答をGoogleスプレッドシートで確認する場合は、「回答」タブから「スプレッドシートにリンク」を選択します。シート上で注文情報を確認し、決済専用URLを顧客にメールで案内しましょう。

まとめ|Googleフォームに決済機能を追加し注文フォームを作成しよう
Googleフォームで注文フォームを作成し、さらに決済機能を追加する方法をご紹介しました。Googleフォームを使った注文フォームは誰でも簡単に無料で作成でき、収集したデータは自動的にGoogleスプレッドシートで一覧表示することができます。
決済機能がついていないため、リンク型決済か拡張機能を導入しましょう。リンク型決済であれば、Googleフォームを使用しないシーンでも決済専用URLとして個別に顧客に送信して利用できます。
決済代行サービス「KOMOJU」が提供するリンク型決済は、幅広い決済方法を揃えることができます。顧客にとって支払いの利便性が上がるため、注文率向上を期待できるでしょう。あわせて検討してみてください。

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