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この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
日経BPが作成した「トレンドマップ 2024上半期」の消費トレンド分野では「越境EC」が1位にあがるほど、EC事業のグローバル展開が注目されています。
日本企業のEC化率は上昇し続けており、国内でのEC化率が2013年では3.67%だったのが、10年後の2023年には155%以上の増加の9.38%と増加傾向です。
2030年には世界の越境EC市場が8兆USドルと予想され、越境ECへの興味や関心が高まっています。そこで、越境ECの現状や2025年の越境ECトレンドについてをEC構築とCMSを展開されるShopifyのPremier Partnerである株式会社ウェブライフ代表取締役の山岡義正氏(以下「山岡」)と16,000を超えるEC事業者の導入実績がある決済代行サービスを運営する株式会社DEGICAのAccount Exective松岡将史(以下、「松岡」)のお2人にお話を伺いました。

【対談者 紹介】
株式会社ウェブライフ 山岡義正氏(代表取締役)
2007年にウェブライフジャパンを設立し、EC構築・運用をサポートするShopifyに特化したサービス「BiNDec」を提供する株式会社ウェブライフの設立者と代表取締役である。
2021年から2024年にかけShopify Plus Partnerとなり、Plus Partner of the Year、Plus Upgrade Partner of the Year、Premier Partnerを受賞。
株式会社DEGICA 松岡将史(Account Executive)
ITと金融業界を中心に豊富な営業経験を持ち、特に顧客のニーズを深く理解し、最適なソリューションを提案する新規営業から、データ分析を駆使した既存顧客への事業・キャンペーン戦略の提案・実行まで幅広く対応。
現在KOMOJUでは、ShopifyのようなECプラットフォームを利用する事業者様などに、決済の観点からビジネスの成長を力強くサポートしています。
越境ECが今注目される3つの理由
日本だけでなく、海外で商品やサービスをオンライン上で販売する事業社が多くなり、さらに2025年に増加する3つの理由を山岡と松岡が以下のように語りました。
国内だけでは売上が確保できない危機感
以前は、日本国内だけで市場が成立していたため日本向けにサービス展開をしていれば売上をあげることができましたが、日本では少子化が深刻化し出生率は8年連続で前年を下回っています。対する死亡数は増加傾向にあり2022年には過去最高に。
国内市場の縮小が避けられない今、世界に目を向けなければ売上を確保できないという危機感を持った事業者様が増えていることを2人とも実感しています。
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インバウンドで日本と海外の接点が過去最高
日本人の人口が減少してる中、国内へのインバウンドはコロナ以前を上回り、2024年の訪日外客数は、年間で 3,689万人を突破し過去最多となりました。
越境ECとインバウンドは親和性が高く、日本に来て商品を購入した方が、帰国後に商品を買い求めるリピート購入が見られます。訪日後の購買行動に、越境ECを準備しておくことは重要なタッチポイントと言えるでしょう。
越境ECは発達し続けるテクノロジーやサービスで簡素化
テクノロジーの発達で越境ECがやりやすくなってきたことも理由です。
「越境」とは国境を越えるということで、言語も文化も顧客のニーズも違うことからハードルが高いと考えられていますが、翻訳ツールやChat GPTなどの最新のテクノロジーにより越境ECの障壁は低くなりつつあります。
Shopifyを例に挙げると、管理画面上で設定を行うだけでサイト内のテキストを翻訳します。その他にも、海外配送料の設定も行うことができ、フットワーク軽く取り組めるので越境を試している事業者様も増えているようです。
「決済面では、少し前までオンライン上だけで決済をつなぐなんて考えられなかったですが、KOMOJUの管理画面は、視覚的にもわかりやすいので決済を導入するハードルを下げていると思います。」と山岡は語りました。
さらに、松岡は「KOMOJUは、アカウント1つだけで国内決済も海外決済も簡単に接続できるので越境ECに最適な決済サービスです。申込もわずらわしい紙ベースの書類郵送も必要なく、オンライン上ですべて完結するので提供までのお時間も短く済むのが特徴です。」と事業者様が越境ECを始めるにあたり、テクノロジーやサービスがよりハードルを下げ、準備を簡素化させることについて説明しました。
越境ECの実例の2社:KINTOとDaniel Wellington
実際に越境ECを運営している企業について、山岡はKINTO、そして松岡はDaniel Wellingtonの裏側について説明しました。
<KINTO>
ウェブライフでは、タンブラー・ボトルなど世界中で販売している三重県の企業「KINTO」様のEC運営をサポートしています。
ウェブライフが日本で構築サポートしたECサイトを、アメリカ、ヨーロッパ、イギリスでグローバルに横展開しています。それぞれの地域で、配送、決済、売れ筋に違いはありますが、日本で行っている運用方法で海外のECも対応できるので、作業負担を抑えることができ、また海外向けに対応するための人件費の削減にもつながっています。運用効率を下げることなく、売上を増加しています。
<Daniel Wellington>
KOMOJUでは、海外企業様が日本向けに越境ECを構築されたケースもサポートしています。
スウェーデンに本社がある時計・ジュエリーメーカーの「Daniel Wellington」様の日本・韓国ECの決済をサポートしています。
スピーディーに審査が進み、英語での問い合わせ対応が可能なこともKOMOJUを選んでいただく大きな決め手になりました。
また、Shopifyで韓国の現地決済を豊富に取り揃えているのがKOMOJUだけなので、そこも気に入っていただいたポイントです。
韓国向けにDaniel Wellington様からNaver Pay追加のご要望を頂いたので、社内に開発メンバーがいるKOMOJUでは意思決定も早く、スピーディーに決済提供ができました。今ではクレジットカードに次ぐ売上を計上しているので、提供した決済が売上に貢献できているようです。

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2025年の越境ECのトレンドはユニファイドコマースとAI
2025年の越境ECトレンドについては、小売や消費財にかかわる最新トレンドを2025年1月にニューヨークで開催された「NRF Retail’s Big Show 2025(NRF2025)」に参加した山岡がこう語りました。

キーワードは「ユニファイド」
先端テクノロジーや市場動向を一斉に発表するグローバル規模のイベントでよく目にしたのは「ユニファイド」でした。
「ユニファイドコマース」とは、リアル店舗とECサイトでのチャネル横断に加え、アプリやSNS上での体験も含めて一人のお客様のすべての活動を総合的にマネジメントし、よりよい購買体験を提供するという考えです。
このトレンドでは今までのECサイトの概念も変わってくると思います。
今の消費者はインスタグラムやtiktokなどで商品特徴を吟味しているので、ECサイトは購入するだけのシンプルな場所になる流れもあると思います。
実際そのようなECサイトをサポートしています。
UUUM株式会社様はクリエイターごとにECサイトを作りたいというニーズがありました。すでにShopifyで構築しているECサイトを、同じドメインの中に各クリエイターごとのストアを置くモール型にリニューアルしたECサイトがCreator Storeです。
デザインや構成に強いこだわりを持つというよりは、ECサイトはシンプルに商品が売れる場所としているのが特徴的です。
例えばYoutuberなら、Youtubeで商品をプロモーションできますし、ライブイベントで宣伝されれば、ECサイトの役目は宣伝ではなく商品の一覧がわかりやすく表示され、すぐに買えればいいという考えです。
越境ECでユニファイドコマースのハードルが高く思えるかもしれませんが、可能にするのはAI生成だと思います。
AI生成
グローバル展開で言うと、異文化とのコミュニケーションも対応の仕方は十人十色になると思いますがAIに頼れば最適な対応方法を教えてくれます。
今までの海外展開は、おそらく一人の担当者が自分で勉強したり、会社のノウハウやマニュアルをその人なりの解釈で読み込んで対応していたはずです。
これからは、AIを活用してその国に合わせた購買行動を予測し対応すれば、お客様の満足度も変わってくる気がします。 それはオフラインだけじゃなく、オンラインでも一緒だと思います。
ECサイトデザインの見せ方、メッセージの載せ方もこの国の方はこうしたほうがいいよ、というアドバイスをAIがしてくれるようになってサービスそのものや接客の品質はさらに上がる時代になるんじゃないかなと期待します。
誰でも国外のお客様向けにパーソナライズができるようになるといいですよね。
Shopifyのサイドキック機能
AIでできることは増えていますが、今は補助ツールとしての役割も担っていると思っていて、ShopifyにはAI対応のコマースアシスタントである「サイドキック」という機能があります。
管理画面上に表示されたAIチャットと会話をすることで、EC改善をアドバイスしてくれます。 Shopifyの機能を網羅的に理解しているので色々なことを教えてくれます。
例えば、先月の売上が減ってしまったので原因を教えてほしい、売れ残っている在庫をどうさばいたらいいかな、などShopifyを導入したばかりの事業者様にも手軽に利用いただけると思います。
決済データとAIを掛け合わせた未来
加えて、AI生成の可能性について、松岡はKOMOJUでは膨大な決済データを持っていることからAI×決済データのように掛け合わせることによって見えてくるものがあると意見を交わしました。
例えば、事業毎に集約した決済データとAIデータを元に、この属性の方が多く利用しているのでこの決済でアプローチをしてみましょう、など提案が出来たらいいですよね。
山岡はさらに購入前の行動もAIで分析できると説明しました。
リアル店舗で来店したお客様の会員IDを照合して、この商品とこの商品を悩んでいたら、こんな風に悩んでる、このタイミングでどちらかに決めたというのも情報にして、最終決済はいくらだったかまで「決済 +お客様が買うに至るまでの導線」の分析とかもできますよね。
もちろんオンラインでも同様で。1,000円と3,000円で悩んで、結果どちらを購入したかなどはもう全部一貫したストーリーになり、あらゆる行動が情報になっていくので、そこから出る予測ってすごく面白いと思います。
越境EC実装のアドバイスはテスト
越境ECの現状や2025年の越境ECトレンドを解説いただいた後に、山岡と松岡から越境ECをスタートや運営する際のアドバイスを聞きました。
幅広くテストして、深掘りする
山岡は実際のステップをこう説明しました。
まずはターゲット設定をすることです。難しく考える必要はありません。スタートしやすい方法として例えば薄く広くインスタグラム広告などで世界中に露出をしてみるのも一つです。
様々な国でテスト展開し、クリック数が多いエリアや売上が多い地域などデータとして見えてきたら、そのエリアに深く注力していくスキームが良いのではないでしょうか。
私のお勧めとしては、オンラインでアクセスが多い国が見えたら、現地にも出向いてみることです。ポップアップなど開いて、実際の反応を見に行けるとより良いと思います。
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現地での商品の反応から自信を持てたら、その市場を深く攻めることができます。
片手間でやろうとすると、結果はそれなりにしか出ないと思います。梱包方法から商品が入った箱の中に入れるメッセージまで、その国で好まれる設定を考えてみるところまで入り込むと結果がついてくるのではないでしょうか。」
松岡からテストする際に重要な数値である売上を検証するにはKOMOJUをお勧めしました。
KOMOJUは、売上から決済手数料をいただくだけで、決済の利用に初期費用・月額費用はかかりません。
お客様の支払いが完了するまでコストがかからないので、ターゲット設定の越境ECのテストには最適な決済サービスです。
またKOMOJUは、Shopifyでご利用いただける海外決済数がダントツに多いんです(韓国、中国をはじめブラジルやヨーロッパの海外ローカル決済方法を24提供)。現地決済の利用状況も把握しているので決済を決める際のアドバイスも行うことができます。
売上金の入金は国内口座に日本円で振込できますので、海外銀行口座を作る必要もありません。海外決済の審査も、KOMOJUが窓口となって進めるので言語の壁を感じることなく決済を手に入れることができます。」
越境ECサイトはShopify
実際に世界中に露出してテストするにはどうすればいいのか、越境ECという言葉だけ捉えるとものすごく労力がかかりそうですが、Shopifyなら取り組みやすいと思うと山岡は提案します。
Shopifyは起業当時からグローバルに展開できるECプラットフォームとしてカナダでローンチしました。
現在は世界175か国以上で展開されていることが、越境をオプション的に捉えているのではなく、どの国にも売り出しやすくグローバル展開を視野に入れた構成の印です。
そのことから、越境ECスタートにShopifyをお勧めします。実際の運営面でもおすすめなのは、売上管理など国ごとに確認できるので経理面からも使いやすいところです。」
越境ECを始めるには経験あるパートナーと一緒に
越境ECに取り組むことが重要とわかっていても「じゃ、やってみよう」だけでは、ノウハウがなかったり、サイトの翻訳、通貨の設定などどう始めればいいか分からない事業者様が多いかと思います。
けれども、国内の少子化問題やインバウンド需要で越境ECに挑戦したい、強化したい事業者は多いと思います。
ユニファイドコマースやAIなどの越境ECトレンドを事業に取り組むには、ECサイトは、グローバル展開を起業当時から構造に組み込まれていて、配送でも決済でも多数のアプリで機能拡充できるShopifyをお勧めします。
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機能の一つのKOMOJUは、開発者なしでも簡単に国内海外の決済方法をECサイトに接続できます。
機能面だけなく、ウェブライフを含むShopifyパートナーと呼ばれるEC構築パートナーがおり、越境を得意としている国内パートナーもいます。
パートナーがサポート、コーディネートをすることでEC事業者様の越境の道筋を描き、グローバル展開が可能になります。
2025年に越境ECを強化したい、はじめたいというEC事業者様はECサイトの構築についてはウェブライフにお問い合わせください。
また、国内でも海外でも決済方法についてご相談されたい方はKOMOJUにお気軽にご連絡ください。
KOMOJUについて
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
お申込み方法はオンライン上で完結し、面倒な書類の郵送も必要ありません。
海外決済方法を接続申請しても、審査は日本語で対応しています。丁寧に解説されたFAQもご用意しておりますので、ご興味いただけましたらお気軽にお問い合わせください。
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この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。