キャリア決済

キャリア決済とは?ECサイトが導入するメリットについて解説

目次

キャリア決済とは?

キャリア決済とは、ECサイトのショッピングやデジタルコンテンツの代金などを、毎月の携帯電話料金と合算して支払える決済サービスです。QRコード・バーコード決済と同様にスマートフォンを利用する決済手段であるため、スマホ決済の1つとして扱われることもあります。決済ECサイト事業者にとってはクレジットカード決済に次いで重要度の高い決済手法ですが、決済金額の月額上限が決められているなど、商材や業種によっては向いていない場合もあるので注意が必要です。

キャリア決済は主に、ECサイトやアプリやコンテンツなどのオンラインサービスの決済に利用されます。各キャリアのIDを持っているユーザーは、事前に暗証番号を設定するだけで、オンライン購入時に簡単にキャリア決済を利用することができます。

キャリア決済の仕組み

キャリア決済では、ECサイトで消費者が商品やサービスを購入した決済情報を、リアルタイムに各キャリアに送信して決済処理を行います。商品代金は、それぞれのキャリアが毎月の携帯電話料金と合算して利用者に請求します。その後にECサイト事業者に、各キャリアや決済代行会社から、手数料を差し引いた金額が支払われます。

ECサイト事業者がキャリア決済を導入するメリット

キャリア決済の導入

販売ターゲットや機会が広がる

キャリア決済では、クレジットカードを所有していない若年層や、クレジットカードの情報入力に抵抗のある高齢者を、販売ターゲットに取り込むことが可能となります。

また近年では、スマートフォン経由のEC市場規模が目覚ましい成長を遂げています。2019年のBtoCのEC市場規模は10兆円を突破し、そのうちスマートフォン経由は42.4%を占めています。ECサイトに、スマートフォンに最適なキャリア決済を導入することで、将来的な売上拡大に寄与する可能性が高まるでしょう。

スマートフォン経由EC市場規模2015年〜2019年の推移

カゴ落ちによる機会損失を低下

スマホを使ったキャリア決済は、移動中や外出先でも手軽に利用することができます。消費者はスマホで見たコンテンツなどを、その場で衝動買いできます。

キャリア決済では、暗証番号を入力するだけで購入が完了するので、煩雑なクレジットカード情報入力によるカゴ落ちを低減させることができます。

代金の未回収リスクがない

キャリア決済では、ECサイト事業者は、決済処理完了時に各キャリアに商品代金の債権を譲渡する形になるので、購入者からの代金の未回収リスクがありません。購入者への請求処理も不要なので、ECサイトの運用上の手間が削減されます。

ECサイトの顧客満足度が高まる

新たにキャリア決済を導入することで、より多様な決済手法を提供できるようになります。これにより、ECサイトにおける顧客の顧客満足度が高まり、売上拡大につながります。

キャリア決済のデメリット

決済手数料がクレジットカードより高い

キャリア決済は通常、決済手数料がクレジットカードに比べて高く設定されています。そのためECサイトで扱っている商材によっては、顧客がキャリア決済を選択することで、利益率が落ちる可能性があります。ただし前述したように、ECサイトの決済方法を多様化することで、新たな顧客獲得や売上拡大につながることも考えておく必要があります。

月額利用限度額がある

キャリア決済では、クレジットカードに比べて低い月額利用上限額がキャリアによって設定されており、最大でも月額10万円となっています。そのため、高価格帯の商材を扱っているECサイトには向かない決済手法といえます。

キャリア決済に向いているECサイト

前述したように、キャリア決済では月額利用上限額の条件があるので、低価格帯の商品や若年層向けの商材を扱うECサイトが向いていると言えます。特に、アプリやデジタルコンテンツ、ゲーム課金などは、スマホでどこでも即座に買えるため、キャリア決済に最適な商材です。

キャリア決済の種類

ドコモ払い

「ドコモ払い」は、NTTドコモが提供しているキャリア決済サービスです。スマートフォンやPCのほか、携帯電話(フィーチャーフォン)にも対応しています。ドコモユーザーは、4桁のパスワードを設定するだけで、オンラインの代金を毎月の携帯電話料金と合算して支払ったり、自分のドコモ口座から支払うことができます。「ドコモ払い」の電話料金合算払いは、年齢やキャリア契約期間に応じて、10,000円~100,000円という上限月額が設定されています。

ドコモは「ドコモ払い」とは別に、「d払い」というドコモユーザー以外の一般ユーザーも利用できる決済サービスも提供しています。「ドコモ払い」の対象は、オンラインショップのみですが、「d払い」では、一部コンビニやドラッグストア、ファストフードチェーンなど、「d払いマーク」のある店舗での支払いにも利用でき、支払額に応じてポイントが貯まる仕組みもあります。また「d払い」では、クレジットカード払いにも対応しており、電話料金合算払いの上限を超えた決済も可能です。

auかんたん決済

「auかんたん決済」は、KDDIが提供しているキャリア決済サービスです。au IDを持っているユーザーは、デジタルコンテンツやECショッピングの代金を、暗証番号を入力するだけで支払うことができます。

「auかんたん決済」の決済方法は、毎月の携帯電話料金と合算する「通信料金合算支払い」のほか、「au PAY カード支払い」、「au PAY 残高支払い」、「WebMoney支払い」、「クレジットカード支払い」から選択できます。「通信料金合算支払い」の場合は、年齢やキャリア契約期間に応じて、1,500円~100,000円という上限月額が設定されています。

ソフトバンクまとめて支払い

「ソフトバンクまとめて支払い」は、ソフトバンクが提供しているキャリア決済サービスです。ソフトバンクユーザーやLINEMOユーザーは、デジタルコンテンツやECショッピングの代金を、4桁の暗証番号をを入力するだけで支払うことができます。

毎月の携帯電話料金を、口座振替払いや窓口支払いに指定している場合には、電話料金合算払いが選択できます。携帯電話料金をクレジットカード払いを指定している場合には、登録のクレジットカードでの決済となります。電話料金合算払いの場合は、年齢やキャリア契約期間に応じて、2,000円~100,000円という上限月額が設定されています。

キャリア決済の導入にかかる費用

初期費用

キャリア決済サービスを導入する際に、初回に1回請求される費用です。決済代行サービスを利用する場合、初期費用を無料にしているサービスもあります。

月額のシステム利用料

キャリア決済システムの利用料や運用のために、毎月請求される費用です。

決済手数料

1回ごとの決済で、決済金額や決済方法に応じて発生する費用です。クレジットカード決済会社やコンビニエンスストアなどの決済機関へ支払う費用や、決済代行サービスへ支払う決済サービス利用料やトランザクション費用などを含みます。

キャリア決済の導入方法

キャリア決済を導入する方法には、キャリア直接契約と決済代行サービスを利用する方法があります。

キャリア直接契約の場合は、3キャリアそれぞれに申請して審査を受ける必要があります。また、各キャリアとのシステム接続のための開発・運用費、リソース確保、経理処理などが発生し、ECサイト事業者には大きな負担となってしまいます。

決済代行サービスを利用すれば、このような負担をなくして、スムーズにキャリア決済を導入することが可能です。決済代行サービスでは、3キャリアとのシステム接続や経理処理をすべて一本化できるので、ECサイトの運用にも負担が掛かりません。

決済代行サービスを選ぶポイント

ECサイトにキャリア決済を導入するために、決済代行サービスを選ぶ場合、どういったことがポイントとなるのでしょうか?ここでは、特に重要な4つのポイントをご紹介します。

キャリア決済に対応しているか?

はじめに、キャリア決済に対応した決済代行サービスであることを、Webサイトで確認しましょう。

導入費用と決済手数料

決済代行サービスの初期費用、月額のシステム利用料、決済手数料をよく確認しましょう。初期費用が無料で、月額のシステム利用料が安くても、決済手数料が割高に設定されているサービスかもしれません。また、物販とデジタルコンテンツの決済手数料の違いも確認しておきましょう。

導入までのスケジュール

ECサイトのキャリア決済導入を急いでいる場合は、決済代行サービスのWebサイトで導入までの流れを確認し、必要があればフォームで問い合わせてみましょう。

統合決済サービス

オンライン決済サービスの中には、キャリア決済のほか、クレジットカード、ATM、コンビニ決済、スマホ決済、プリペイド決済など、様々な決済方法を提供している統合決済サービスもあります。1つのサービスによりECサイトに多様な決済手段をまとめて導入できるので、多くのEC事業者に利用されています。また、統合決済サービスでは、高度なセキュリティ対策を実装していることが多いので、不正を防止して、不要なチャージバックを解消することも可能です。

まとめ

国内3キャリアの携帯電話の契約数が1億8865万2000件(2021年3月末時点)となり、スマートフォン経由のEC市場規模が急成長するなか、ECサイトにスマホで手軽に決済できるキャリア決済を導入することは、十分検討に値します。ECサイトに多様な決済手段をそろえて、顧客満足度を高め、売上を拡大させていきましょう。

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