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後払い決済とは?仕組みやメリット、導入時に確認すべきポイントを解説
最終更新日:2024 年 02 月 06 日

後払い決済とは?仕組みやメリット、導入時に確認すべきポイントを解説

目次

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

ECサイト上で利用できる決済方法に「後払い決済」が選択できるところが増えてきました。お客様が安心してネットショッピングができ、EC事業者としても顧客層の拡大などメリットのある決済方法です。

本記事では、後払い決済の特徴やメリット・デメリット、注目されている背景、導入時の確認ポイントをご紹介します。後払い決済の仕組みや導入メリットを知りたいEC事業者の参考になれば幸いです。

後払い決済とは?

後払い決済とは、商品を受け取ってから代金を支払う決済方法です。コンビニエンスストア・銀行・郵便局などで支払いを行います。

代金の請求書の送付は、発送する商品と同梱する場合と、後日郵送する場合の2パターンです。

後払い決済は、商品を確認してから代金を支払うため、安心して商品を購入できるというメリットがあります。

また、支払い時にクレジットカードが不要で分割払いを選択できるサービスもあるため、クレジットカードを持たない年齢層のお客様も高額な買い物に利用できます。

後払い決済が注目されている背景

後払い決済の市場規模は年々拡大しており、利用者の増加が窺えます。

2023年3月に株式会社矢野経済研究所が発表した調査結果によると、日本国内の市場規模(後払い決済サービス提供事業者の取扱高ベース)は、2018年度で5720億円、2021年度で1兆820億円と推計され、2026年度には約2兆円にまで拡大すると予測されています。

後払い決済サービスの市場規模は、2018年度から8年の間に約3.5倍の成長が見込まれているのです。

▼後払い決済サービス(BNPL)市場規模推移・予測

後払い決済サービス(BNPL)市場規模推移・予測

引用:株式会社矢野経済研究所「EC決済サービス市場に関する調査を実施(2023年)

また、消費者がインターネットを使って商品を購入する際の決済手段として、最も利用されているのがクレジットカード払いですが、コンビニエンスストアでの支払いや、銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替での支払いも、利用率が上がっています。

▼インターネットを使って商品を購入する際の決済手段(時系列)

インターネットを使って商品を購入する際の決済手段(時系列)

引用:総務省「令和4年通信利用動向調査報告書(世帯編)

日本よりも先に後払い決済サービスが注目されている海外でも、市場規模は拡大しています。アメリカの後払い決済サービス(BNPL)大手5社による貸付額は、2019年には20億ドルでしたが、2021年には242億ドルと、10倍以上に利用金額が増加しました。

(参照:財務省 広報誌「ファイナンス」令和5年1月号「日本におけるBNPLの成長性について」)

後払い決済が注目されているのは、「クレジットカード不要」「分割払いも可能」「商品を受け取ってから支払える」という3つの利便性があります。

特にコロナ禍を経て、ネットショッピングの利用機会が増えたこともあり、欧米ではクレジットカード決済から後払い決済(BNPL)への乗り換えが始まっているのです。

「今買って、後で支払う」という意味の「BNPL(Buy Now, Pay Later)」が海外でも市場規模が拡大している背景などは、こちらの記事をご覧ください。

▶あわせて読みたい:BNPLとは?注目の理由や仕組み・導入のメリットを解説

後払い決済の仕組み

後払い決済をECサイトで導入すると、以下のような流れで決済が行われます。今回は決済代行会社を介して後払い決済サービスを導入した場合の仕組みをご紹介します。

  1. お客様が商品の購入時に、決済手段として後払い決済サービスを選択
  2. 加盟店(EC事業者)から決済代行サービスへ決済処理を実行
  3. 決済代行会社を通して、後払い決済事業者で決済処理・入金処理を実行し、加盟店に入金が完了
  4. 加盟店からお客様に商品を提供
  5. 後払い決済事業者からお客様に請求書を送付(※)
  6. お客様がコンビニエンスストア・銀行・郵便局で代金を支払い、後払い決済事業者へ精算

 

(※)「Paidy」の場合、加盟店によるご利用確定日の翌月1日から3日の間に、メールとSMSで請求の案内を送信。お客様はアプリやWebのマイページからも請求内容を確認できる。

後払い決済の仕組み

上記の流れのとおり、加盟店は後払い決済事業者から先に立て替えで代金を受け取れ、お客様は商品を受け取ってから支払うことができます。双方にとって安心できる仕組みになっています。

なお、決済代行サービスを介さずに後払い決済を導入した場合、請求書発行や入金管理などの決済業務が増加し、代金の未回収リスクがあることに注意が必要です。

EC事業者が後払い決済を導入するメリット

EC事業者が後払い決済を導入するメリット

EC事業者が後払い決済を導入すると、以下のようなメリットがあります。

1. 顧客層の拡大

後払い決済の導入により、新たに顧客層が広がる可能性があります。

後払い決済は、クレジットカードを持たない若年層や主婦なども、コンビニエンスストア・銀行・郵便局での支払いでネットショッピングを利用できるようになります。スマートフォンで決済できる後払いサービスなら、支払いに出かける必要もありません。分割払いが可能な後払い決済サービスもあるため、高額な支払いに躊躇する人も購入しやすくなります。

クレジットカード情報の入力や、商品を受け取る前に決済を行うことに不安のある人も、後払い決済で商品を購入するハードルが下がるでしょう。

こうした顧客層の拡大、そして売上アップを期待できるのが、後払い決済のメリットの一つです。

2. カゴ落ち対策(サイト離脱防止)

後払い決済なら、すぐに決済を完了できるため、商品をカートに入れた状態でECサイトから離脱する「カゴ落ち」を防ぐことに繋がります。

クレジットカード決済であれば、クレジットカード番号やパスワードなどの入力が必要になります。手元にカードがなかったり、他の決済方法を選びたくても選べなかったりすると、そのまま購入せずに離脱されてしまう可能性が高まります。

その点、後払い決済はメールアドレスと携帯電話番号があればすぐに決済完了できるので、購入ハードルを下げられるでしょう。

カゴ落ちが発生する原因や対策を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

▶あわせて読みたい:カゴ落ちとは?発生する10の原因や3つの対策を分かりやすく解説

EC事業者が後払い決済を導入するデメリット

後払い決済を導入するデメリットもあります。

後払い決済のサービス内容によっては、代金の未回収リスクがあります。お客様が代金を支払う前に商品を発送するため、代金を支払ってもらえない可能性があります。

未払いリスクの高い決済手段という特徴から、高級ブランド・家電製品・ゲームなど、転売されやすい商品を販売している場合には後払い決済を利用しないというケースもあるのです。商品購入後の転売に失敗した場合、現金が得られず支払いができなくなるためです。

また、後払い決済を導入すると、お客様への請求書発行・送付や代金の請求など、決済業務が増加します。

未回収リスクをなくし、決済業務を代行してもらうなら、売上金を保証している後払い決済サービスの利用がおすすめです。商品代金は後払い決済事業者か後払い決済代行サービス会社が立て替えて、EC事業者に支払います。お客様の決済完了の有無に関わらず代金を受け取ることができるので、EC事業者は未回収リスクを負わずに済みます。

請求書送付などの決済業務も後払い決済代行サービスが行うため、EC事業者の業務負担が減ります。決済代行サービスを介して後払い決済を導入すれば、他の決済方法からの売上もまとめて一元管理でき、さらに負担は軽減できるでしょう。

お客様が後払い決済を利用するメリット

お客様が後払い決済を利用するメリット

お客様が後払い決済を利用するメリットは以下のとおりです。

1. クレジットカードを使用せずにネット通販で買い物が可能

後払い決済はコンビニエンスストア・銀行・郵便局などで代金を支払うことができる決済方法です。クレジットカードを持たない人や、クレジットカード情報を入力することが不安な人も、安心してネット通販で買い物ができます。

2. 商品到着後に支払いが可能

ネットショッピングで商品が届かないことや、クレジットカードの不正利用が不安な人にとって、後払い決済は商品到着後に支払えることがメリットです。

近年ネット通販を悪用した詐欺やサイバー犯罪も多く、クレジットカード決済を使用することでそのリスクは高まります。商品を手元で確認してから支払える後払い決済なら、詐欺や不良品リスクを軽減して買い物ができます。

3. 支払いまでにゆとりが持てる

後払い決済なら、商品受け取り後に支払う仕組みのため、支払いまでにゆとりを持つことができます。サービスによって異なりますが、請求書発行から14日ほどが一般的です。すぐに代金を用意できない場合にも安心して買い物ができます。

お客様が後払い決済を利用するデメリット

お客様が後払い決済で支払いをするデメリットもあります。

まず、後払い決済の振込手数料などがお客様負担になっていることが多いです。手数料は数百円程度ではありますが、何度も後払い決済を使用していると大きな額になってきます。

スマートフォンでの決済ができない場合は、支払いに出かける手間もかかります。コンビニエンスストア・銀行・郵便局などの店舗が近くにあれば手軽かもしれませんが、遠い場合は支払いに行くのが面倒になるでしょう。

そして、支払いを忘れてしまう可能性もあります。支払い期限を過ぎると、店舗や後払い決済代行サービスから連絡が来ます。それでも支払いをせず放置していると、遅延損害金が発生し、その分支払い額が高くなるのです。さらに放置していると、少額訴訟を起こされたり被害届が出されたりすることもあります。

後払い決済サービスの導入時に確認すべきポイント

後払い決済サービスの導入時に確認すべきポイント

後払い決済サービスを選ぶ際のポイントをご紹介します。

1. 料金プラン

「月額料金+決済手数料」が後払い決済サービスの主な費用です。月額料金にも複数の料金プランが用意されており、決済手数料も各社異なるため、後払い決済サービスのサイトを確認してみましょう。

請求書の同梱やAPI自動連携など、オプションが用意されているサービスもあります。追加料金が発生するため、あらかじめ確認しておくと安心です。

2. 入金サイクル

お客様が代金を支払う前に、後払い決済事業者から立て替え金が入金されます。その入金サイクルは各社異なるため、事前に確認して自社のキャッシュフローに合うところを選ぶのがポイントです。「15日締め末日払い」「月末締め翌々月20日払い」などの入金サイクルがあります。早期入金サービスを利用すれば、入金サイクルを早めることもできます。

3. 取引額の上限

後払い決済の累計取引金額に、上限が設定されていることがほとんどです。購入店舗や支払い実績などによって異なります。商品の価格が、後払い決済サービスの取引限度額に収まるのかを確認しましょう。

4. リアルタイム与信の有無

後払い決済には「リアルタイム与信」と呼ばれる仕組みがあります。与信とは、支払能力を証明することで取引先に信用を与えることです。クレジットカードを発行する際の与信審査は通常1〜2週間ほどかかりますが、リアルタイム与信は後払い決済の申し込み時に即完了します。

与信審査がNGだった場合でも、別の決済方法の選択に切り替わるため、お客様の離脱を防げます。リアルタイム与信が提供されているかどうか確認しましょう。

5. 代金未払い保証の有無

後払い決済サービスによっては、売上金を100%入金する保証をするところもあります。後払い決済事業者か後払い決済代行サービス会社が代金を立て替えて負担する仕組みで、EC事業者の代金未回収リスクがなくなるため安心して利用できます。

代表的な後払い決済サービスに「Paidy」があります。Paidyは、初期費用・月額使用料が0円で、決済手数料のみで利用できます。また、売上金100%入金保証があり安心です。お客様は手数料無料で3・6・12回の分割払いが選択でき、EC事業者には翌月に全額入金されるという特徴もあります。

Paidyなら分割払いが手数料無料で利用できることから、高単価な商品を提供しているEC事業者でも利用しやすいでしょう。Paidyを導入するなら、決済代行サービス「KOMOJU」がおすすめです。

Paidyの特徴やメリット、導入方法についてはこちらの記事をご覧ください。

▶あわせて読みたい:Paidy(ペイディ)とは? メリット、手数料、導入方法について解説

まとめ|後払い決済の導入で顧客層を拡大しよう

後払い決済はECサイトに必要な決済方法の一つになっています。お客様の買い物体験が向上し、売上アップも期待できるでしょう。

後払い決済を導入する方法として、後払い決済サービスや決済代行サービスの利用をおすすめします。決済代行サービスなら未回収リスクや業務負担を軽減できるうえ、他の決済方法とまとめて導入・管理できるようになります。

決済代行サービス「KOMOJU」は、後払い決済サービス「Paidy」を導入できます。スピーディーに申請でき、その他のPayPayのオンライン決済、コンビニ決済なども一括で導入可能です。あわせて導入を検討してみてください。

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