10月25日(水)・26日(木)にKOMOJU売上アップセミナーを開催します!

フルスクラッチでECサイトを構築するメリット・デメリットや構築手順を解説
最終更新日:2023 年 06 月 14 日

フルスクラッチでECサイトを構築するメリット・デメリットや構築手順を解説

目次

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

この記事では、フルスクラッチ開発によるECサイト構築のメリットやデメリットをはじめ、ASP・オープンソース・パッケージとの比較から、あなたのビジネスに最適な選択肢を見つける手助けをします。さらに、フルスクラッチ開発をおすすめする企業の特徴や、開発手順の詳細、そして外注する際の注意点まで、幅広く解説しています。

この記事を読むことで、ECサイト構築における悩みや疑問がスッキリ解決し、成功への道筋が見えてくることでしょう。この記事を参考に、あなたのECサイトが成功するための第一歩を踏み出してください。

ECサイト構築における「フルスクラッチ」とは?

フルスクラッチとは?

フルスクラッチとは、既存システムを一切使わずにゼロから独自のシステムを作り上げる手法のことです。企業のニーズに合わせた最適な機能やデザインを自由に実現できる一方、開発費用や時間がかかり高度なスキルも不可欠です。計画段階での慎重な検討が必要になります。

最近ではクラウド上に用意されたデザインやシステムの中から選んで組み合わせることで、簡単にECサイトが作れるようになりました。フルスクラッチは、こうした仕組みができる前に行われていた方法でもあり、時代遅れに感じるかもしれません。

しかし、ZOZOTOWNやユニクロのような名のある企業がフルスクラッチで開発しています。フルスクラッチはすべてが企業独自での開発のため、企業内でシステム管理ができ、会社の価値が高められるのです。

自社でフルスクラッチ開発を行ううえで専門的なスキルが足りない場合は、外部の専門家に委託することも検討しましょう。

ECサイトをフルスクラッチで構築するメリット

ECサイトをフルスクラッチで構築するメリット

フルスクラッチでECサイトを構築することには、さまざまなメリットがあります。特に、独自性や柔軟性が大きな強みです。

1. 独自のビジネスモデルを創出できる

フルスクラッチでECサイトを構築することで、企業の強みや特徴を最大限に生かした独自のビジネスモデルを実現できます。たとえば、オリジナルの商品カテゴリーや購入方法、会員制度の導入など、競合と差別化する戦略が可能です。

また、顧客ニーズに合わせて利便性を高めることもできます。特定の商品に対するレビューや質問機能の追加などが例です。企業独自のアイデアを実現することで、顧客満足度の向上や売上の拡大につながるでしょう。

2. 事業計画の変更やトラブルに臨機応変に対応できる

フルスクラッチで構築したECサイトは、社内での開発や改修が可能であるため、事業計画の変更や市場環境の変化に迅速に対応できます。新たなビジネスモデルの導入や機能追加など柔軟に対応でき、運用中に問題が発生した場合も処理がスムーズです。

フルスクラッチは、企業が常に成長や変化に適応できるECサイトが構築できるのがメリットです。

3. 機能要件を最適化しやすい

フルスクラッチでECサイトを構築すると、必要な機能だけを組み込めます。そのため、不必要な機能を排除してサイトの動作や表示速度を最適化できます。また、顧客が求める機能を優先的に実装することで、顧客満足度の向上に効果的です。

ECサイトをフルスクラッチで構築するデメリット

ECサイトをフルスクラッチで構築するデメリット

フルスクラッチでECサイトを構築することには、多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。コストや時間、運用面での課題が挙げられます。

1. 費用も時間もかかる

フルスクラッチでECサイトを開発する場合、専門的なスキルや高度な技術が必要となるため、開発費用が高額にならざるを得ませんプロジェクト管理や品質管理にもコストがかかります。

また、フルスクラッチはすべての機能をゼロから開発するため、開発が長期間になり市場投入が遅れるリスクがつきものです。あまりに時間がかかってしまうと、費用対効果の悪化につながります。

費用と時間がどのくらいかかるかあらかじめ見積もって、計画段階で十分な検討をしておきましょう。

2. 社内リソースの負担が大きくなる

フルスクラッチ開発では、社内ですべての開発を手掛けるため、社内のエンジニアやデザイナーが大きな負担を背負うことになります。プロジェクトに必要なスキルが不足している場合、遅れや品質低下が発生するかもしれません。企業はリソースの確保と適正なタスク分担を慎重に考える必要があります。

3. 維持・運用が難しい

フルスクラッチで開発されたECサイトは、独自のシステムや構成になるため、維持・運用は簡単ではありません。担当者が退職してしまうと、セキュリティ対策やアップデートの適用ができなくなる可能性もあります。

フルスクラッチと他の構築方法との比較

フルスクラッチと他の構築方法との比較

 

フルスクラッチ

ASP

オープンソース

パッケージ

初期費用

高額 (数百万円〜)

低額 (無料〜)

低額 (無料~。開発費用は別途)

中額 (数百万円〜)

月額費用

自社で運用のため変動

1万円〜数万円

自社で運用のため変動

ライセンス料や保守費用などで数万円〜

カスタマイズの自由度

高い

低い〜中程度

高い

低い〜中程度

メリット

独自性が高く、柔軟性がある

初期費用が低く、短期間で導入可能

自由なカスタマイズが可能、コミュニティサポートが充実

既存の機能が充実、安定性が高い

注意点

開発費用・期間が長い、専門スキルが必要

機能追加やデザイン変更に制限

セキュリティ面での対策やアップデートが自己責任

カスタマイズに制限がある、継続的な費用がかかる

ECサイト構築には、フルスクラッチ、ASP、オープンソース、パッケージといった方法があります。それぞれの特徴や費用、自由度などを比較してみましょう。

フルスクラッチは、ゼロからオリジナルのシステムを開発する方法で、初期費用が高額ですが、カスタマイズの自由度が非常に高いのが最大のメリットです。企業独自のビジネスモデルや高度な機能要件に対応できるため、他社と差別化できるECサイトを構築したい場合に適しています。しかし、開発に費用や期間がかかるうえに運用や保守も自社で行う必要があるため、リソースや技術力に自信がある企業向けです。

ASPは、クラウド上で提供されるECサイトのプラットフォームで、初期費用が安く、短期間で導入できるのがメリットです。システムは運営会社によって自動的にアップデートされるため、セキュリティ面でも安心して使用が続けられます。ただし、機能追加やデザイン変更に制限があり、他の企業と同様のサービスになりやすい点に注意が必要です。

オープンソースは、無償で提供されるソフトウェアを活用してECサイトを構築する方法で、初期費用が低価格で、自由なカスタマイズが可能です。また、世界中の開発者が参加するコミュニティによってサポートが充実しています。ただし、セキュリティ対策やアップデートが自己責任になり、自社で運用や保守を行う必要があります。

パッケージは、既製品のソフトウェアを購入してECサイトを構築する方法で、初期費用は数百万円からです。既存の機能が充実しており安定性が高いため、すぐに使えるシステムを求める企業に適しています。ただし、カスタマイズに制限があり、継続的な費用がかかることがデメリットです。

それぞれの構築方法にはメリットとデメリットがあります。企業のニーズや予算、リソースに応じて選択肢を検討してみましょう。

フルスクラッチ開発がおすすめの企業の特徴

フルスクラッチ開発がおすすめの企業の特徴

フルスクラッチ開発は、独自性や柔軟性が高いECサイトを構築できるため、次のような特徴を持つ企業におすすめです。

他社と差別化したい企業

他社との差別化が重要な企業にとって、独自の機能やデザインを追加できるフルスクラッチ開発は、最適な選択肢です。企業のイメージやブランディングに合わせたECサイトを開発でき、顧客に効果的なアピールがしやすくなります。

高度な機能を求める企業

高度な機能を必要とする企業には、フルスクラッチ開発が最適です。ASPやパッケージで作るECサイトは、既存のシステムから機能を選ぶほかありません。しかしフルスクラッチなら独自のシステムや特別な機能を追加でき、企業のニーズに合わせた最適なシステムを作成できます。そのため、業務の効率化や競争力強化に効果的です。

自社の技術力に自信がある企業

自社の技術力に自信がある企業にとっては、フルスクラッチ開発は最適な手法です。社内に専門的なスキルを持ったエンジニアがいる場合、ECサイトの開発に必要な要素を自社で実現できます。結果的に自社のニーズに合うECサイトを構築でき、サービスを展開しやすくなります。

予算に余裕がある企業

フルスクラッチは初期費用や運用費用がかかるため、予算に余裕がある企業でなければ実行は難しいでしょう。開発は長期間にわたり、効果が出るまでにもさらなる時間を費やします。フルスクラッチを導入するには、企業にかなりの体力と投資力が必要です。

今後の事業拡大を見込んでいる企業

今後の事業拡大を見込んでいる企業にとって、フルスクラッチ開発は有用な選択肢となります。特に、事業の拡大に伴い、システムの変更やアップデートが頻繁に必要になる場合、フルスクラッチ開発なら柔軟に対応できます。また、自社の事業や市場に合わせた独自の機能やデザインを追加でき、事業成長に合わせたシステム構築が可能です。

これらの特徴を持つ企業は、フルスクラッチ開発を検討してみると良いでしょう。初期費用や開発期間の長さ、運用負担などのデメリットも考慮し、他の構築方法と比較検討することが重要です。

フルスクラッチでECサイトを構築する手順

フルスクラッチでECサイトを構築する手順

フルスクラッチでECサイトを構築する場合、以下の手順を踏むことが一般的です。

1. 要件定義

まずは、要件を定義します。要件定義とは、ECサイトに必要な機能やデザインの方向性を明確にすることです。これにより、開発の目的や範囲が明確になります。実現できるスキルを備えているかどうかも確認しましょう。

2. デザイン・プロトタイプ(試作品)の作成

次に、要件定義に基づいてデザインやプロトタイプを作成します。開発に関わるメンバー間で共通の理解を持ち、問題点や改善点が明確になります。

3. 開発

プロトタイプが承認されたら、開発のスタートです。デザインや機能を実装し、システムを完成させます。

4. テスト

開発が終わったら、テストを行います。機能やデザインが正しく動作するか確認し、問題があれば修正を行います。この過程を繰り返し、品質を高めます。

5. デプロイ(実際に使われるWeb上での配置)

テストが完了し、問題がないことが確認できたら、実際の環境へのデプロイです。これにより、お客様が実際にECサイトを利用できるようになります。

6. 運用・保守

デプロイ後も、継続的な運用や保守点検が必要です。サイトの状況をモニタリングし、問題が発生した場合は対応します。また、新しい機能の追加やシステムのアップデートも行います。

これらの手順を踏むことで、フルスクラッチでECサイトを構築できます。開発には専門的な知識や技術が必要ですので、自社での開発が難しい場合は、外部の開発会社に依頼することも検討してください。

フルスクラッチ開発のECサイトを外注する場合のポイント

フルスクラッチ開発のECサイトを外注する場合のポイント

フルスクラッチでECサイトを開発する際に、外注を利用する場合の注意点を以下にまとめました。

1. 信頼性のある開発会社を選ぶ

成功したプロジェクトの実績があり、評判の良い開発会社を選ぶことが大切です。

2. 予算と納期を明確にする

予算や納期を事前にしっかりと決め、開発会社と共有しておくことで、スムーズな開発が進められます。

3. コミュニケーションを大切にする

定期的に進捗報告を受け、適切なフィードバックを行いましょう。開発が円滑に進みやすくなります。

4. 保守・運用のアフターサポートを確認する

開発が終わった後も、システムの保守や運用のサポートが受けられるか確認しておくことが重要です。長期的なパートナーシップを築ける開発会社を選ぶことで、安心してECサイトを運用できます。

5. 権利関係の確認

開発したECサイトの著作権や知的財産権について、事前に確認しましょう。トラブルを避けるために、契約書に明記しておくことが望ましいでしょう。

これらのポイントに注意しながら外注を活用することは、フルスクラッチのECサイト開発の成功への一歩です。適切なパートナーと協力して、独自性の高いECサイトを構築しましょう。

まとめ|ECサイトをフルスクラッチ開発しよう

まとめ|ECサイトをフルスクラッチ開発しよう

独自のビジネスモデルを創出したい大企業には、フルスクラッチでのECサイトの構築がおすすめです。高度な技術が必要な分、費用と時間がかかることを考慮に入れておく必要があります。

フルスクラッチで開発されたECサイトはオリジナル性にあふれ、自社の財産となります。継続的にシステムを保てるよう、スキルを引き継いでいく仕組みを作ったり外注したりすることも方法のひとつです。開発だけで終わらず、長期的な視野でECサイトを運営していきましょう。

【この記事の監修者】

豊田 亮太

グロースマーケター

Shopify Japanの初期メンバーとして、日本市場におけるShopifyの普及に貢献。ECプラットフォーム、決済代行サービス等に関して豊富な知見を持つECのエキスパート。LinkedInページ:https://www.linkedin.com/in/ryota-toyoda-b45127138/

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

関連する記事

Payment methods

All Payment Methods

日本の主要な決済方法を全て提供しています

韓国の主要な決済方法を全て提供しています

中国の3つの主要な決済方法を提供しています

ヨロッパーの主要な決済方法を提供しています