Cafe24とは?利用のメリット・デメリット、開設の手順を解説
目次
この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
実店舗での商品販売だけでなく、ネットショップ開設に取り組む事業者が増えています。インバウンドの需要を見込んで、オンライン販売を強化するケースもあります。
なるべくコストをかけずに簡単にネットショップを立ち上げたい場合におすすめなのが、越境ECプラットフォーム「Cafe24(カフェ24)」です。初期費用・月額費用・販売手数料が無料で、海外のお客様向けの販売にも強いのが特徴です。
今回は、Cafe24の特徴、メリット・デメリット、便利な機能、利用料金、開設手順を解説します。
Cafe24とは?
画像引用:Cafe24 公式サイト
Cafe24(カフェ24)とは、数クリックで簡単にネットショップを無料で開設できるサービスです。初期費用・月額費用・販売手数料が無料で、ネットショップの立ち上げから販売開始まで費用が発生しません。
Cafe24で構築したネットショップには、広告・マーケティング・決済・配送などの主要機能があらかじめ備わっており、その他に利用したい機能はアプリで簡単に追加できるようになっています。例えば、Cafe24のネットショップとFacebook・Instagramをリアルタイムに連携させてどちらでも商品販売できるようにするアプリも、その一つです。
また、Cafe24は、海外のお客様に向けて商品販売ができる「越境EC」にも対応しています。現地の通貨での決済や、8言語でのサイト翻訳も可能です。
Cafe24を提供するCAFE24 JAPAN株式会社は、日本以外にも、アメリカ・韓国・中国・台湾・フィリピンに海外拠点があります。各国の市場分析や、現地に合わせたサービス提供が行われており、越境ECに強みのあるプラットフォームと言えるでしょう。
Cafe24の特徴
海外向けのネットショップ開設にもおすすめの「Cafe24」の特徴をご紹介します。
1. 初期費用・月額費用・販売手数料が無料
Cafe24は初期費用・月額費用・販売手数料が無料で、有料プランはありません。ショップや管理画面に広告が表示されることもなく、無料でもストレスフリーで画面操作ができます。
商品登録数・画像容量などがすべて無制限で登録でき、ショップのデザインは無料テンプレートから選択したり、HTML・CSSを直接編集したりすることも可能です。
なお、費用が発生するのは決済手数料やオプション利用時です。後ほど解説します。
2. 海外での販売・決済・配送・サイト翻訳が簡単
海外のお客様に向けた販売・決済・配送に強みを持つのがCafe24です。
決済方法としては、クレジットカード決済、ペイパル(PayPal)、エキシンベイ(Eximbay)、LINE Pay、Amazon Payなどがあり、その他の決済代行サービスも導入可能です。
サイトのページを自動で翻訳する機能もあり、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ベトナム語、スペイン語、ポルトガル語の8種類の言語に対応しています。
インバウンドの需要を見込み、ネットショップでの販売を強化したい事業者におすすめです。
3. ネットショップの構築や機能追加も簡単
月額固定費用がかからず簡単にネットショップを構築できます。
ネットショップを利用するお客様に提供すべき必須情報や、利用規約、案内文も、定型文が用意されているため、すぐに作れます。
また、欲しい機能はアプリをインストールして追加できるのが特徴です。専用のストア「Cafe24 Store」から、アプリやデザインを探せます。無料のものもあれば、有料のものやアプリ内課金が必要なものもあります。アプリはそのまま使えるため、開発などする必要はありません。
チャット上でオンライン接客ができる「チャネルトーク」や、ユーザーの行動に合わせた提案や顧客対応が可能になる「KARTE(カルテ)」も、Cafe24 Storeのアプリで簡単に機能追加できます。コンビニ決済やPayPayオンライン決済を導入できる決済代行サービス「KOMOJU」も連携可能です。
4. 最大15のネットショップを構築・運営できる
Cafe24では、1アカウントで最大15のネットショップを構築・運営できます。ショップの追加コストはかかりません。
販売したい商品のジャンルが幅広い場合や、言語ごとにサイトの構成や仕様を調整したい場合などに、複数のショップを併設できるのが嬉しいポイントです。
5. GoogleやInstagramなどと連携可能
GoogleやInstagramなどの販売機能と簡単に連携できます。
Googleの場合、Cafe24で作ったネットショップの商品情報をGoogle Merchant Centerと自動連携することで、Google広告の利用などGoogleのサービス上でマーケティングを展開できるようになります。
Instagramの場合、Instagramショッピングと商品情報をリアルタイムで連携できます。InstagramのコンテンツをCafe24のショップに表示したり、Instagramのページに誘導するリンクを貼ったりするといった活用もでき、ビジネスの活性化に有効です。お客様からの問い合わせに自動的に回答するチャットボット機能も活用可能です。
Cafe24を利用するメリット
Cafe24を利用してネットショップを開設すると、以下のようなメリットがあります。
1. 固定費用がなく、ほぼ無料でネットショップを運営できる
Cafe24は毎月固定で発生する費用がなく無料で利用できるため、とにかく費用をかけずにネットショップを構築したい事業者や、実店舗で商品を販売しており試験的にオンラインでも販売したい場合に利用しやすいです。
初期費用・月額費用・販売手数料は無料ですが、決済手数料やオプションで費用が発生します。後ほどご紹介します。
2. 無料で最大15のネットショップを構築できる
無料で1アカウント最大15のネットショップを構築できます。幅広いジャンルの商品を提供している事業者や、販売する国によってサイト構成を調整したい場合に便利です。
もちろん複数のジャンルやカテゴリーを一つのサイトにまとめて商品登録することも可能ですが、ジャンルに特化したサイトを別々に作ることもできます。テンプレートからデザインを選べば構築できるため、ショップが増えても手間がかかりません。
3. 多通貨決済・多言語翻訳が可能な越境ECとして運営できる
Cafe24は、海外に向けた商品販売が簡単にできるのがメリットの一つです。日本円以外の決済にも対応できます。
構築したネットショップのページの表示言語は、8つの言語に自動翻訳できるため、手間をかけずに越境ECが可能になります。
Cafe24を利用する際のデメリット
無料でネットショップを構築できるCafe24ですが、以下のような点に注意して利用してください。
1. 決済サービスの導入審査・決済手数料が必要になる
オンラインショップでは、商品の支払い方法がクレジットカードやコンビニ払いとさまざまです。決済サービスの導入時には審査が必要になります。
決済する会社と個別に契約する場合は、複数の会社から一つずつ審査を受けることになるため、時間と手間がかかるでしょう。まとめて複数の決済サービスを導入する場合は、決済代行サービス会社との契約がおすすめです。幅広い決済手段を一つの会社で導入できます。
また、商品が売れるごとに決済手数料が発生します。決済手数料は、決済代行サービス会社や決済方法によって異なります。
2. 他システムとの連携が不十分で手間がかかる
Cafe24 Storeから専用アプリで他システムや機能の追加が可能ですが、利用できるアプリや連携できるシステムに限りがあるため、手作業でデータを連携させるなど、手間がかかってしまう可能性があります。あらかじめCafe24 Storeで検索して使える機能を確かめておきましょう。
3. 日本での導入事例が少ない
Cafe24のサービスが日本で提供されるようになったのは2018年です。日本での導入事例はまだ多くないため、サイト構築や運営の際に出てきた疑問点をインターネット上で検索しても自己解決できない可能性があります。
Cafe24のサイトでは、初めて開業する方に向けたガイドや、販売商品カテゴリごとにおすすめのCafe24の機能など、ネットショップで効果を出すためのポイントが紹介されています。また「Cafe24 ヘルプセンター」では、具体的な設定方法などのコンテンツが用意されています。これらを活用して疑問点を解消し、Cafe24で売上アップを目指してみてください。
ネットショップの開設や運営で便利なCafe24の機能
Cafe24には、ネットショップの開設・運営に必要な機能が揃っています。その中でも、便利な機能をご紹介します。
1. ダイレクト購入URL|商品ごとのURLをSNSなどでシェア可能
ダイレクト購入URLなら、商品ごとに発行された注文リンクからすぐに決済ができるようになります。注文までのステップを短縮でき、サイト離脱防止につながります。ダイレクト購入URLをSNSやメッセージアプリなどでシェアして、ネットショップ以外にも商品の購入動線を広げることができるでしょう。
2. マーケットプラス|モール型ECサイトへの出店連携
画像引用:Cafe24 公式サイト
マーケットプラスでは、モール型ECサイトの楽天に、Cafe24に登録した商品を連携して出店することができます。商品の登録・修正もCafe24の管理画面上で可能になるため便利です。2023年11月現在、対応しているモール型ECサイトは楽天のみです。
3. 配送設定|地域別送料や配送会社の登録
画像引用:Cafe24 公式サイト
配送設定では、配送にまつわる情報を簡単に設定できます。配送方法や配送可能地域、配送期間、送料などの基本設定の他、地域別送料の設定も可能です。よく使う送料のパターンを登録しておくことで、商品ごとの送料指定もワンクリックで済みます。
4. 統計ツール「SERA」|リアルタイムで確認可能(有料アプリ)
画像引用:Cafe24 公式サイト
統計ツール「SERA」では、Cafe24の管理画面にアクセスせずに、ショップ上でリアルタイムに注文状況などのデータを確認できます。商品ごとにデータが表示されており、ユーザーから閲覧・注文などのアクションが発生するたびにデータが反映される仕組みです。広告媒体別注文件数では、どのくらいのユーザーがどの広告媒体からショップにたどり着いたのかがわかり、広告効果を分析することも可能です。
これにより、リアルタイムで人気の商品を把握して、ネットショップ内での表示位置を調整したり、関連商品を近くに表示したりと、マーケティングに活かすことができるようになります。
SERAは初回インストール時は30日間無料でトライアルが可能で、その後は月額16,500円から利用可能です。最新情報はアプリの詳細ページをご覧ください。
Cafe24の利用料金
Cafe24を利用してネットショップを構築・運営するにあたって発生する費用は以下のとおりです。
1. 初期費用・月額費用
初期費用・月額費用・販売手数料は無料です。アカウント作成からサイト構築、販売開始まで無料で利用できます。
ただし、決済手数料が発生します。その他、機能を追加できるアプリが一部有料で提供されています。
2. 決済手数料
商品が売れると決済手数料が発生します。決済手数料は、決済代行サービスや決済方法によって違います。
決済代行サービス | 初期費用 | 月額費用 | 決済方法(手数料) |
PayPal(ペイパル) | 無料 | 無料 | ・PayPal(ショップを運営する国による) |
Eximbay(エキシンベイ) | 22,000円〜 | 無料 | ・クレジットカード(別途協議) ・UnionPay(2.9~5.0%) 他 |
ZEUS(ゼウス) | 無料 | 無料 | ・クレジットカード(3.6%) ・コンビニ決済(120円〜) ・銀行振込 入金おまかせサービス(1.5%) |
NP後払い | 無料 | 無料~ | ・後払い(コンビニ決済・銀行振込・郵便局・LINE Pay)(請求額の2.9%〜5.0%) |
LINE Pay | 無料 | 無料 | ・物販/サービス(3.45% 税別) ・デジタルコンテンツ(5.5% 税別) |
Amazon Pay | 無料 | 無料 | ・デジタルコンテンツ以外(3.9%) ・デジタルコンテンツ(4.5% |
SBペイメントサービス | 無料 | クレジットカード決済:0円 コンビニ決済:5,000円 PayPayオンライン決済:1,000円 他 | ・クレジットカード(3.6%) ・コンビニ決済(決済手数料なし) ・PayPayオンライン決済(3.6%) 他 |
Epsilon(イプシロン) byGMO | 無料 | 法人:2,500円 個人:1,100円 | ・クレジットカード(3.6%〜) ・コンビニ決済(130円〜) |
KOMOJU | 無料 | 無料 | ・クレジットカード(3.6%〜) ・PayPayオンライン決済、メルペイ(3.5%〜) ・コンビニ決済(2.75%) ・銀行振込(1.4%) 他 |
Cafe24にオンライン決済を導入するならKOMOJU
KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、PayPayやRakuten PayなどのECスマホ決済、コンビニ決済、後払い決済などの決済方法をネットショップに一括導入することができます。
3. 追加オプション
ネットショップをグレードアップさせるオプション機能に費用が発生します。最新情報はCafe24 公式サイトの料金ページをご覧ください。
サービス | 追加オプション | 詳細 |
運営者の人数 | 10名まで無料 102円(1名/1ヶ月) | アカウントごとに権限を設定できる。 |
掲示板数 | 13個まで無料 20円(1個/1ヶ月) | お知らせ・キャンペーン情報などを掲載できる掲示板を追加できる。 |
掲示板の容量 | 300MBまで無料 51円(100MB/1ヶ月) | 各掲示板に追加容量を割り当てできる。 |
ドメイン | 1,518円〜/年 | ドメインの登録・延長・管理ができる。 |
メール配信 | 5,940円〜/3ヶ月 | クラウド型のメール配信サービス。 |
商品キュレーション | 4,900円/1ヶ月 | 商品の詳細検索や、商品表示の入れ替えができる。 |
SERA | 16,500円/1ヶ月 | ショップ画面上でリアルタイムに注文・閲覧データを確認できる。 |
なお、上記以外にもオプションがあります。詳細は「Cafe24 Store」をご覧ください。
4. ドメイン
Cafe24のデフォルトドメインは無料で利用できますが、独自のドメインを利用する場合には利用料(1,518円/年)が発生します。
デフォルトドメインの形式は「(登録したID).cafe24shop.com」で、ショップ作成後に発行されます。無料でそのまま利用可能です。
Cafe24でネットショップ開設の手順
Cafe24でのネットショップ開設の手順をご紹介します。
1. 公式サイトのトップページにある「無料で自社ネットショップを開く」もしくは「無料で始める」をクリック。
2.「会員登録」画面でSNSアカウントまたはメールアドレスでアカウントを作成。
3. ショップIDを入力し、利用規約・個人情報保護方針に同意して、アカウント登録(※ショップIDは変更できません)。
4. 販売商品のカテゴリを選択し(スキップ可能)、ショップ名を入力(※あとから変更可能)。
5. ダッシュボードの「ショップ基本情報」「決済サービスの申込み」「デザイン設定」「商品登録」「ドメイン設定」から各設定を進める。
6. 設定完了後、ショップを公開。
まとめ|無料で越境EC対応可能なCafe24を活用しよう
今回は無料で利用でき、越境ECサイトにも対応可能な「Cafe24」をご紹介しました。
インバウンド需要を見込んで海外向けにオンライン販売を展開していきたいと考えているなら、Cafe24で費用をかけずにネットショップを立ち上げてみるのはいかがでしょうか?
また、Cafe24は決済代行サービス「KOMOJU」の導入が可能です。KOMOJUなら、初期費用・月額費用が無料で、コンビニ決済・スマホ決済・後払い決済など多様な決済手段に対応できます。日本の決済方法以外にも、韓国・中国・東南アジア・ヨーロッパ・ブラジルの決済方法も導入可能です。
Cafe24でネットショップを立ち上げたあとは、より豊富な決済方法を導入できるKOMOJUとの連携も検討してみてください。(Cafe24 StoreのKOMOJUページはこちら)
この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。