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ECサイトのCVR(コンバージョン率)を改善する14の施策を解説

ECサイトのCVR(コンバージョン率)を改善する14の施策を解説
最終更新日:2026 年 07 月 08 日

目次

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

ECサイトを運営しているものの、「アクセス数はあるのに売上につながらない」「広告費をかけても思うように成果が出ない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そのような場合に注目したい指標が、CVR(コンバージョン率)です。

CVRは、ECサイトを訪れたユーザーのうち、商品を購入したユーザーの割合を示す指標であり、ECサイトの収益性を左右する重要な要素です。

ECサイトの売上は、「アクセス数 × CVR × 顧客単価」で決まります。

アクセス数を増やすには広告費や集客施策が必要ですが、CVRを改善できれば、現在のアクセス数のままでも売上向上につなげることができます。

本記事では、ECサイトのCVRの基本的な考え方から、CVRを改善するための14の具体的な施策、改善の進め方まで詳しく解説します。

ECサイトのCVR(コンバージョン率)とは

ECサイトのCVR(Conversion Rate:コンバージョン率)とは、サイトを訪問したユーザーのうち、購入や会員登録などの成果(コンバージョン)に至ったユーザーの割合を示す指標です。

ECサイトにおいては、一般的に「商品の購入・決済完了」がコンバージョンとして設定されることが多いです。

CVRは以下の計算式で求められます。

  • CVR(%)= コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100

例えば、月間訪問者数が1万人で、そのうち200人が商品を購入した場合、CVRは2%です。

CVRは、広告やSEOによる集客効果だけではなく、サイトの使いやすさや商品ページの訴求力、決済手段の豊富さなど、ECサイト全体の体験品質を反映する指標でもあります。

そのため、売上向上を目指すうえでは、アクセス数を増やす施策とあわせてCVR改善にも取り組むことが重要です。

ECサイトのCVRを改善する14の施策

パソコンでデータを分析する人

ECサイトのCVRを改善するためには、ユーザーがサイトに流入してから購入を完了するまでのすべての工程を見直す必要があります。

ユーザーが途中で感じる小さなストレスや不安が、サイトからの離脱(カゴ落ち)の直接的な原因になるためです。

ここでは、コンバージョン率を改善するための14の具体的な施策を、大きく3つのアプローチに分けて詳しく解説します。

サイトのUI/UXを改善する

サイトのUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)を改善し、ユーザーにストレスなく買い物を楽しんでもらうことが大切です。

デザインの美しさだけでなく、操作のしやすさや安心感を高めることで、CVRの向上につながります。

【施策1】信頼性を上げる

ECサイトでは「このサイトで購入しても大丈夫か」という不安を解消することが重要です。

信頼性が低いと商品に興味があっても購入を見送られるため、安心して利用できる環境を整えましょう。

  • 運営者情報の明示:特定商取引法に基づく表記や運営会社情報を掲載し、透明性を高める
  • 問い合わせ窓口の設置:電話番号や問い合わせフォームを掲載し、サポート体制を明確にする
  • セキュリティ対策の表示:SSL対応や認証マークの表示により、安全性を伝える
  • 配送・返品ポリシーの明確化:送料や返品条件を分かりやすく掲載する
  • デザイン品質の向上:統一感のあるデザインや適切な日本語表記で安心感を与える

信頼性向上の施策の中でも、特に重要なのがセキュリティ対策です。

SSL対応や認証マークの表示に加え、クレジットカード決済を導入している場合は、PCI DSS(クレジットカード業界の国際セキュリティ基準)への準拠も重要な検討事項です。

情報漏えいへの不安は購入直前の離脱につながるため、安全性への取り組みを分かりやすく伝えることで、ユーザーが安心して購入できる環境を整えましょう。

【施策2】サイト構造を分かりやすくする

ユーザーが欲しい商品をすぐに見つけられないと、購入前にECサイトから離脱する可能性が高まります。

商品検索や回遊がしやすいサイト構造を整えることで、購入までの導線を短縮できます。

  • カテゴリ設計の見直し:ユーザーの探し方に合わせて商品カテゴリを整理する
  • パンくずリストの設置:ユーザーが現在いるページ階層を示し、サイト内を移動しやすくする
  • サイト内検索の最適化:検索精度を高めて目的の商品を見つけやすくする
  • ナビゲーションの改善:主要カテゴリや人気商品への導線を分かりやすく配置する
  • 導線設計の最適化:商品一覧から詳細ページへスムーズに移動できるようにする

特にサイト内検索の利用状況を確認することが重要です。

多くのユーザーが検索しているにもかかわらず購入につながっていない場合は、検索結果の精度やカテゴリ設計に課題がある可能性があります。

検索キーワードを分析すると、ユーザーが求めている商品や、商品の探し方を把握するヒントを得ることができます。

【施策3】表示速度(ページスピード)を向上させる

ページの読み込みが遅いと、ユーザーは商品を見る前に離脱してしまいます。

表示速度の改善はユーザー体験の向上だけでなく、検索エンジンからの評価向上にもつながります。

  • 画像の最適化:画像サイズを圧縮し、読み込み速度を向上させる
  • 不要なコードの削減:不要なJavaScriptやCSSを整理する
  • キャッシュの活用:再訪問時の表示速度を改善する
  • Core Web Vitalsの改善:Googleが重視する表示速度や操作性の指標を最適化する
  • サーバー環境の見直し:高速なサーバーやCDNを活用する

ページ速度改善では、まず画像の最適化から着手するのがおすすめです。

ECサイトでは画像がページ容量の大半を占めることが多く、画像サイズの圧縮だけでも表示速度が改善するケースがあります。

【施策4】モバイルでのUI/UXを向上させる

スマートフォン経由の購入が増えている現在、モバイルで使いにくいECサイトは大きな機会損失につながります。

PCでは問題なく利用できても、スマートフォンでは操作しづらいケースも少なくありません。

モバイルユーザーがストレスなく購入できる環境を整えましょう。

  • ボタンサイズの最適化:指でタップしやすい大きさにし、誤操作を防ぐ
  • フォントサイズの調整:小さすぎる文字を避け、商品情報を読みやすくする
  • 片手操作を意識した設計:購入ボタンやメニューを親指が届きやすい位置に配置する
  • フォーム入力の簡略化:入力項目を減らし、自動入力機能を活用する
  • モバイルファーストでの設計:スマートフォンでの操作性を基準にページを設計する
  • ポップアップの最適化:画面全体を覆う表示を避け、閲覧や購入の妨げにならないようにする

改善にあたって、商品閲覧から購入完了までの流れを、実際にスマートフォンで操作して確認することが大切です。

特に入力フォームや決済画面は、ユーザーが離脱しやすいポイントです。

【施策5】CTAを最適化する

CTA(Call To Action)は、ユーザーに購入や申込みなどの行動を促すための重要な要素です。

商品に興味を持ったユーザーでも、CTAが見つけにくかったり魅力的でなかったりすると、購入に至らない場合があります。

ユーザーが自然に次の行動へ進めるよう最適化しましょう。

  • CTA文言の見直し:「購入する」「今すぐ注文する」など、行動内容が明確に伝わる表現にする
  • 配置の最適化:商品説明の直後など、購入意欲が高まる位置に設置する
  • デザインの改善:サイズや視認性を高め、目に留まりやすくする
  • 固定CTAの導入:スクロール中も購入ボタンを表示し、いつでも購入できるようにする
  • A/Bテストの実施:異なる文言やデザインを比較し、成果の高いパターンを検証する

特にスマートフォンでは、商品説明を読み終えた直後にCTAが表示されるかどうかでCVRが変わることがあります。

まずはCTAの配置の見直しに着手し、その後にA/Bテストで細かな改善を進めるとよいでしょう。

【施策6】商品ページを改善する

商品ページは購入の意思決定を左右する重要なページです。

商品情報が不足していたり、魅力が十分に伝わっていなかったりすると、購入を検討していたユーザーも離脱してしまいます。

ユーザーの購入前の不安を解消し、商品の価値が伝わるページを目指しましょう。

  • 商品説明の充実:特徴だけでなく、利用シーンや購入によるメリットまで具体的に伝える
  • 高品質な商品画像の掲載:複数の角度や使用イメージを掲載し、実物をイメージしやすくする
  • 動画コンテンツの活用:サイズ感や使用方法など、画像だけでは伝わりにくい情報を補完する
  • サイズ・スペック情報の明確化:寸法や素材、機能などを分かりやすく整理する
  • レビュー・口コミの掲載:購入者の評価を掲載し、購入時の不安を軽減する
  • レコメンド機能の導入:関連商品やセット商品を提案し、追加購入を促進する
  • パーソナライズ施策の実施:閲覧履歴や購入履歴をもとに、ユーザーごとに最適な商品を表示する
  • 在庫状況の可視化:購入可能かどうかをすぐに確認できるようにする

商品ページでは、レビュー・口コミの充実がCVR向上に直結しやすい施策です。

特に「どのような人が、どのような目的で購入したのか」が分かるレビューは参考にされやすく、購入前の不安解消につながります。

レビュー件数が少ない場合は、購入者アンケートの実施やレビュー投稿特典の提供なども検討するとよいでしょう。

【施策7】カスタマーサポートを強化する

購入前の疑問や不安を解消できないことは、離脱の大きな原因になります。

問い合わせへのハードルを下げ、必要な情報へすぐにアクセスできる環境を整えることで、CVR向上が期待できます。

  • FAQの充実:配送・返品・支払い方法などに関するよくある質問と回答を掲載する
  • チャットボットの導入:24時間対応で基本的な問い合わせに対応できるようにする
  • 問い合わせ導線の最適化:問い合わせフォームや連絡先へすぐアクセスできるようにする
  • 配送・返品情報の明示:購入後の流れや配送・返品に関する条件を事前に伝える
  • サポート対応の迅速化:問い合わせへの回答時間を短縮し、顧客満足度を高める
  • 商品選び支援コンテンツの提供:比較表や購入ガイドを用意し、購入判断を後押しする
  • 問い合わせ手段の多様化:メール・チャット・電話など、ユーザーが使いやすい手段を選択できるようにする

まず問い合わせ内容を分析することが重要です。

同じ質問が繰り返し寄せられている場合は、商品ページやFAQに必要な情報が不足している可能性があります。

問い合わせ対応だけでなく、問い合わせ自体を減らす視点で改善を進めることで、CVR向上につながります。

チェックアウトプロセスを改善する

購入意欲の高いユーザーでも、商品を買い物かごに入れてから注文を確定して支払いを完了させるまでの手続き(チェックアウトプロセス)が複雑だと途中で離脱してしまいます。

入力や決済にかかる手間を減らし、スムーズに購入を完了できる環境を整えることが重要です。

【施策8】入力しやすいフォームを用意する

購入フォームの入力負荷を減らすことは、チェックアウト時の離脱防止につながります。

特にスマートフォンでは入力の手間がストレスになりやすいため、できるだけ少ない操作で完了できる設計を目指しましょう。

  • 入力項目数の削減:購入に必要な情報だけを取得し、入力負荷を軽減する
  • 自動入力機能の活用:ブラウザや端末の自動入力機能に対応し、入力時間を短縮する
  • エラー表示の最適化:入力ミスの箇所や修正方法を分かりやすく表示する
  • 住所自動補完機能の導入:郵便番号から住所を自動入力し、入力負荷を軽減する
  • 入力途中データの保持:ページ離脱や通信エラーが発生しても入力内容が消えないようにする
  • モバイル向けフォーム設計:スマートフォンで入力しやすいキーボード表示や入力方式を採用する

フォーム改善では、入力項目数の削減と住所自動補完機能の導入が特に効果的です。

まずは「本当に必要な項目か」を見直し、購入完了に不要な情報の取得は避けましょう。

また、郵便番号から住所を自動入力できるようにするだけでも、ユーザーの負担を大きく軽減できます。

【施策9】ゲスト購入機能を用意する

会員登録を必須にすると、購入前に離脱するユーザーが増える可能性があります。

初回購入のハードルを下げるためにも、会員登録なしで購入できるゲスト購入機能を用意することが効果的です。

  • ゲスト購入機能の提供:会員登録なしでも商品を購入できるようにする
  • 会員登録必須の撤廃:購入前の余計な手続きをなくし、離脱を防ぐ
  • 購入後の会員登録提案:注文完了後に会員登録を案内し、顧客情報を取得する
  • 会員登録メリットの明示:ポイント付与や購入履歴管理などの利点を分かりやすく伝える
  • SNSアカウント連携の導入:GoogleやAppleなどのアカウントで簡単に登録できるようにする

ゲスト購入機能を導入する際は、購入前に会員登録を求めるのではなく、購入完了後に会員化を促すことが重要です。

購入前は「早く決済を終えたい」と考えるユーザーが多いため、会員登録が離脱要因になることがあります。

一方で、購入完了後であれば購入履歴の確認や次回購入の利便性などを訴求しやすく、会員登録につながるケースも少なくありません。

【施策10】決済手段を増やす

商品や価格に納得していても、希望する支払い方法を利用できないと購入を見送るユーザーは少なくありません。

そのため、CVRを改善するにはユーザーのニーズに合った決済手段を幅広く用意することが重要です。

KOMOJUの調査によると、「オンラインショッピングサイトの支払い時に、希望の支払い方法がなく、わずらわしさを感じたことがある」と回答した人は全体の50.6%にのぼりました。

また、その後の行動として「別のオンラインショッピングサイトで購入した」と回答した人が47.0%、「買い物自体をやめた」と回答した人が37.6%という結果が出ています。

希望の支払い方法がなかった時の行動に関する調査データ

この結果からも分かるように、決済手段の不足は単なる利便性の問題ではなく、売上機会の損失に直結します。

特に競合商品が多いEC市場では、決済手段の違いだけでユーザーが他社サイトへ流れてしまうケースも少なくありません。

では、どのような決済手段を優先的に導入すべきなのでしょうか。

同調査によると、ECサイトで最も利用されている決済手段は「クレジットカード」が79%で圧倒的に多く、次いで「デジタルウォレット(PayPayなどのQRコード決済※やスマホ決済)」が9.3%、「コンビニ決済」が5.0%でした。

オンラインショッピングで最もよく利用される支払い方法に関する調査データ

そのため、多くのEC事業者はまずクレジットカード決済を前提としながら、PayPayなどのQRコード決済やコンビニ決済への対応を優先的に検討するとよいでしょう。

特にデジタルウォレットは利用者が増加しており、スマートフォンでの購入体験向上にもつながります。

また、コンビニ決済はクレジットカードを持たないユーザーや現金払いを希望するユーザーの取りこぼし防止に有効です。

KOMOJUは、クレジットカード決済をはじめ、QRコード決済やコンビニ決済、銀行振込、後払い決済など、さまざまな決済手段を一括で導入できるオンライン決済サービスです。

複数の決済手段を効率的に導入したい場合は、有力な選択肢の一つとなるでしょう。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

【施策11】配送サービスを充実させる

配送条件への不満や不安は、購入直前の離脱につながります。

送料や配送日時が分かりにくい場合、ユーザーは購入を見送る可能性があるため、配送面の利便性向上も重要なCVR改善施策です。

  • 配送料金の明示:送料や送料無料条件を商品ページやカート画面で分かりやすく表示する
  • 配送日時指定への対応:ユーザーの都合に合わせて受取日時を選択できるようにする
  • 最短配送オプションの提供:急ぎで商品が欲しいユーザーのニーズに応える
  • 配送状況追跡機能の提供:発送後の配送状況をリアルタイムで確認できるようにする
  • 配送方法の選択肢拡充:宅配便やコンビニ受取など複数の受取方法を用意する
  • 配送予定日の事前表示:購入前に到着予定日を確認できるようにする
  • 送料無料施策の実施:一定金額以上の購入で送料無料とし、購入単価向上も狙う

特に、購入前の段階で送料や到着予定日を分かりやすく伝えることが重要です。

ユーザーは商品価格だけでなく、送料や配送日も含めて購入を判断しています。

特にカート画面で初めて送料が表示されると離脱につながりやすいため、商品ページの段階から送料や「最短◯日でお届け」といった情報を明示すると、ユーザーに安心感を与えることができます。

集客改善・購入促進施策を行う

ECサイトのCVRを高めるには、サイト内の改善だけでなく、集客の質を高める施策や購入を後押しする施策にも取り組むことが重要です。

購入意欲の高いユーザーを集客し、適切なタイミングで購買を促すことで、CVR向上につながります。

【施策12】ターゲティングを見直す

どれだけ優れた商品やサイトを用意していても、ターゲットがずれていると購入にはつながりません。

CVRが低い場合は、まず「誰を集客しているか」を見直し、自社の商品を求めるユーザーに適切な訴求ができているか確認しましょう。

  • ペルソナの再設計:年齢・性別・興味関心・購買行動などを整理し、理想的な顧客像を明確にする
  • 広告ターゲティングの最適化:商品との親和性が高いユーザーに広告を配信する
  • 流入チャネルごとの訴求変更:検索広告、SNS、メールなどチャネルごとに最適なメッセージを設計する
  • 広告クリエイティブの改善:ターゲットの課題やニーズに合わせて訴求内容を見直す
  • リターゲティング広告の活用:サイト訪問者に再度広告を配信し、購入を促す

想定していたペルソナと実際の購入者属性が異なるケースは少なくありません。

購入者データやアクセス解析結果を活用し、高いCVRを実現している流入チャネルや顧客層を把握することで、より効果的な集客施策につなげることができます。

【施策13】カゴ落ちメールを送る

商品をカートに入れたユーザーは、購入意欲が高い状態にあります。

しかし、入力途中で離脱したり、比較検討のために購入を後回しにしたりするケースも少なくありません。

カゴ落ちメールを有効的に実施することで、購入を忘れていたユーザーの再訪問を促すことができます。

  • 商品情報の再提示:商品画像や商品名、価格などを掲載し、カートに残っている商品を思い出してもらう
  • リマインドタイミングの最適化:離脱直後や翌日など、適切なタイミングでメールを送信する
  • 特典や在庫情報による後押し:クーポンや「残りわずか」といった情報を活用し、購入のきっかけをつくる

カゴ落ちメールは、内容だけでなく送るタイミングも重要です。

商材や顧客層によって最適な配信タイミングは異なるため、サイト離脱直後・翌日・数日後など複数パターンを検証しながら改善していきましょう。

また、初回メールから割引クーポンを配布すると利益率の低下につながる可能性があります。

まずは商品情報の再提示によるリマインドを行い、それでも購入につながらないユーザーに対して特典を付与する方法がおすすめです。

【施策14】プロモーションを行う

購入を迷っているユーザーに対しては、特典やキャンペーンによる後押しが有効です。

ただし、常時値引きを行うと利益率の低下やブランド価値の毀損につながるため、目的に応じて施策を使い分けることが重要です。

  • クーポン施策の実施:初回購入者向けの割引や期間限定の割引を提供する
  • ポイント施策の導入:購入金額に応じてポイントを付与し、再購入を促進する
  • 期間限定キャンペーンの実施:セールや期間限定特典で購入を後押しする
  • 送料無料施策の実施:一定金額以上で送料無料にし、購入ハードルを下げる
  • セット販売の実施:関連商品をまとめて販売し、客単価向上を狙う
  • 会員限定特典の提供:会員登録のメリットを高め、継続利用につなげる

なお、プロモーション施策は単体で実施するよりも、カゴ落ちメールやリターゲティング広告と組み合わせることで、より高いCVR改善効果が期待できます。

たとえば「カートに商品を残したユーザー限定でクーポンを配布する」といった施策は、多くのECサイトで導入されています。

ECサイトのCVRを改善する手順

分析データを検証する男性

CVR改善では、まず現状を正しく把握し、課題を特定したうえで、仮説に基づいて改善を繰り返すことが重要です。

ここでは、ECサイトのCVR改善を進める基本的な手順を紹介します。

1. 現在のCVRと関連データを把握する

CVR改善の第一歩は、現状を正確に把握することです。

現在のCVRがどの程度なのか、どのページでユーザーが離脱しているのかを把握しなければ、適切な改善施策は立てられません。

まずはGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用し、以下のような指標を確認しましょう。

  • CVR
  • セッション数
  • 商品ページ閲覧数
  • カート追加率
  • カート離脱率
  • チェックアウト完了率
  • 流入チャネル別のCVR
  • デバイス別のCVR

たとえば、全体CVRだけを見るのではなく、「スマートフォン経由のCVRが低い」「特定の広告経由のCVRが低い」といった傾向を把握することで、改善すべきポイントが見えてきます。

2. データを分析して離脱ポイントや課題を特定する

データを収集したら、次はユーザーがどこで離脱しているのかを分析します。

CVRが低い原因はサイトごとに異なるため、課題を特定せずに施策を実施すると効果が出ない可能性があります。

例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • 商品ページ閲覧数は多いが購入につながらない
  • カート追加率は高いが購入完了率が低い
  • スマートフォン経由のCVRだけ極端に低い
  • 特定の流入チャネルだけCVRが低い

また、ヒートマップツールを活用すると、ユーザーがどこまでスクロールしたのか、どのボタンをクリックしたのかを可視化できます。

数値データと行動データを組み合わせることで、離脱ポイントをより正確に把握できます。

3. 課題の原因となる仮説を立てる

課題が見つかったら、その原因について仮説を立てます。

CVR改善では「なぜ離脱しているのか」を考える工程が重要です。

例えば、商品ページからの離脱が多い場合、以下のような仮説が考えられます。

  • 商品説明が不足している
  • 商品画像が少なく魅力が伝わらない
  • レビューや口コミが掲載されていない
  • 送料や配送条件が分かりにくい

また、チェックアウト画面で離脱が多い場合は、次のような仮説が考えられます。

  • 入力項目が多すぎる
  • 希望する決済手段がない
  • 会員登録が必須になっている
  • 配送料が想定より高かった

重要なのは、感覚ではなくデータに基づいて仮説を立てることです。

根拠のある仮説を立てることで、改善施策の成功率を高めることができます。

4. 仮説に基づいて施策を実行・検証・改善する

仮説を立てたら、実際に施策を実行し、その効果を検証しながら継続的に改善を繰り返します。

例えば、以下のような流れで進めます。

  1. 商品ページの画像を追加する
  2. 変更前後のCVRを比較する
  3. 効果が確認できれば継続する
  4. 効果がなければ別の仮説を検証する

また、CTAの文言変更やページレイアウト変更などの効果は、A/Bテストで客観的に判断できます。

CVR改善では、「計測 → 分析 → 仮説立案 → 実行 → 検証」のサイクルを継続的に回すことが重要です。

このプロセスを繰り返すことで、自社ECサイトに最適な改善施策を見つけることができます。

ECサイトのCVRを改善するのに役立つツール

ダッシュボードでデータを確認する人

ECサイトのCVR改善では、課題に応じて適切なツールを活用することも重要です。

まずは自社の課題が「分析不足なのか」「フォーム改善なのか」「カゴ落ち対策なのか」を整理し、目的に合ったツールを選びましょう。

課題

ツールカテゴリ

ツールの特徴

代表例

流入状況や離脱ポイントを把握したい

アクセス解析ツール

ユーザー数、流入経路、コンバージョン経路などを分析できる

Google Analytics 4

ユーザー行動を可視化したい

ヒートマップツール

クリック箇所やスクロール状況、セッション録画を確認し、離脱要因を把握できる

Microsoft Clarity、Hotjar

フォーム入力時の離脱を減らしたい

EFOツール

入力補助やエラー表示の最適化によりフォーム完了率を向上できる

EFO CUBE、フォームアシスト

商品ページやCTAの改善効果を検証したい

A/Bテストツール

複数パターンを比較し、CVRが高いデザインや文言を特定できる

VWO、Optimizely

初回訪問者の購入率を高めたい

Web接客ツール

ポップアップやパーソナライズ表示で購入を後押しできる

KARTE、Sprocket

商品を見つけやすくしたい

サイト内検索・レコメンドツール

サイト内検索やレコメンド機能を強化し、回遊や購入を促進できる

ZETA SEARCH、NaviPlusレコメンド

カゴ落ちを減らしたい

メールマーケティング・MAツール

カゴ落ちメールやクーポン配信を自動化し、購入を促進できる

Cuenote FC、Klaviyo

購入前の不安を解消したい

チャットボットツール

商品や配送に関する疑問をリアルタイムで解消できる

KARAKURI chatbot、GENIEE CHAT

まとめ|ECサイトのCVR改善は継続的な分析と改善が重要

ECサイトのCVRを改善するためには、サイトのUI/UX改善、商品ページの最適化、チェックアウトプロセスの見直し、集客施策の改善など、購入までの各プロセスを総合的に見直すことが重要です。

CVR改善は、一度施策を実施して完了するものではありません。

現状のデータを分析し、課題を特定し、仮説を立てて改善施策を実行するというサイクルを継続的に回すことで、自社ECサイトに最適な改善方法が見えてきます。

特に、購入直前の離脱が多い場合は、フォーム入力のしやすさや決済手段の充実度、配送条件の分かりやすさなど、チェックアウト体験の改善が効果を発揮することがあります。

まずは自社サイトの課題を把握し、優先順位の高い施策から取り組んでいきましょう。

決済体験の改善や決済手段の拡充を検討している場合は、決済代行サービス「KOMOJU」の活用も選択肢の一つです。

KOMOJU」は、クレジットカード決済をはじめ、PayPayなどのQRコード決済、Apple Payなどのデジタルウォレット決済、コンビニ決済、銀行振込、後払い決済など、多様な決済手段を一括で導入できる決済サービスです。

初期費用・月額費用が無料で、導入ハードルを抑えながらユーザーのニーズに合わせた決済環境を構築できます。

また、クレジットカード業界の国際セキュリティ基準であるPCI DSSに準拠しており、不正利用対策やセキュリティ体制の整備にも対応しています。

自社でクレジットカード情報を保持する必要がないため、EC事業者側のセキュリティ負担を軽減しながら安全な決済環境を提供できる点も特徴です。

主要なECプラットフォームとの連携にも対応しているため、開発負担を抑えながら決済体験を改善できます。

購入直前の離脱を減らし、CVR向上につなげたい事業者は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

ECサイトのCVRに関するよくある質問に回答します。

ECサイトの平均CVRは業界や商材、集客方法によって異なりますが、一般的には1〜3%程度が目安とされています。

つまり、100人がサイトを訪問した場合、そのうち1〜3人が購入に至る計算です。

ただし、CVRは取り扱う商品によって大きく異なります。

たとえば、日用品や消耗品などのリピート購入が多い商材はCVRが高くなる傾向がある一方、高額商品や比較検討期間が長い商材は低くなる傾向があります。

そのため、他社の平均値と比較するだけでなく、自社サイトの過去実績や業界水準を参考に改善目標を設定することが重要です。

まずは1〜3%を目安としながら、自社の状況に応じて継続的な改善に取り組みましょう。

CTR(Click Through Rate:クリック率)は、広告やメール、検索結果などが表示された回数に対して、どれだけクリックされたかを示す指標です。

一方、CVR(Conversion Rate:コンバージョン率)は、サイトを訪問したユーザーのうち、どれだけ購入や問い合わせなどの成果につながったかを示す指標です。

たとえば、広告が1万回表示されて100回クリックされた場合、CTRは1%です。その後、100人の訪問者のうち3人が商品を購入した場合、CVRは3%となります。

CTRは「サイトへ訪問してもらう力」、CVRは「訪問者を顧客に転換する力」を測る指標と考えると分かりやすいでしょう。

CTRが高いにもかかわらずCVRが低い場合は、「集客はできているが、サイト内で購入につながっていない状態」と考えられます。

主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 広告や検索結果の訴求内容とランディングページの内容が一致していない
  • 商品説明や画像が不足しており、魅力が十分に伝わっていない
  • CTA(購入ボタン)が分かりにくい
  • フォーム入力や会員登録の手間が大きい
  • 希望する決済手段が用意されていない
  • 送料や配送条件が分かりにくい
  • モバイルでの操作性が悪い

CTRが高い場合は、広告や集客施策そのものよりも、商品ページやチェックアウトプロセスなどサイト内の課題を疑うべきケースが多いでしょう。

アクセス解析ツールやヒートマップツールを活用し、どこで離脱しているのかを分析したうえで改善施策を検討することが重要です。

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

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