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ギフトECとは? 市場規模・メリット・始め方・事例を完全解説

ギフトEC
最終更新日:2025 年 12 月 17 日

目次

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

ギフト需要をECで取り込みたいものの、「どんな機能が必要か分からない」「自社ECでも対応できるのか不安」という事業者も多いのではないでしょうか。

近年は、誕生日や記念日などの日常的なギフトに加え、住所不要で贈ることができるeギフト・SNSで贈るソーシャルギフトが広がり、ギフトECは新規顧客を獲得できる大きなチャンスになっています。

一方で、複数配送、ラッピング、配送オプション、決済方法の追加など、通常のECより準備すべき点が多いのも事実です。

本記事では、ギフトECの市場規模、メリット、必要な機能、構築方法、成功事例をまとめて解説します。これからギフトECを始めたい方も、改善のヒントを探している方も、ぜひ参考にしてください。

ギフトECとは? 特徴を紹介

ギフトECとは、ECサイト上で贈り物の選択から配送までを完結できる仕組みを指します。

従来は店頭で行っていたラッピングやメッセージ付与などの工程をデジタル化することで、ユーザーはどこからでも気軽にギフトを贈ることができるようになりました。お中元やお歳暮、出産祝いのようなフォーマルな贈答から、誕生日プレゼント、母の日・父の日のギフト、ちょっとしたお礼やお祝いまで、幅広いシーンに対応できます。

ギフトECには、以下のような特徴があります。

  • 相手の住所を知らなくても贈ることができる機能がある

LINEやメールでURLを送るだけで受け取りが完了するeギフト形式により、急な誕生日メッセージやSNS上の“その場ギフト”にも対応しやすくなっています。

  • ラッピング・のし・メッセージカードなど贈答専用のサービスを提供できる

出産祝いののし、母の日用のラッピング、結婚祝いに添えるメッセージなど、シーンに合わせたギフト体験を提供できます。

  • 誕生日や記念日、季節行事など多様なギフトシーンに対応しやすい

お中元・お歳暮のように複数の配送先に贈る必要がある場面や、父の日やバレンタインなど日付が決まっている場面にも柔軟に対応できます。

  • ECサイトの新たな顧客接点として機能する

贈る側と贈られる側の双方が商品やブランドに触れるため、新規顧客獲得やブランド認知の拡大に結びつきます。

このように、ギフトECはユーザーの利便性を高めるだけでなく、企業にとっても売上・顧客基盤の拡大につながる重要なチャネルとして注目されています。

ギフトECの市場規模

株式会社矢野経済研究所の調査では、国内のギフト市場は10兆円を超えています。2023年時点で約10兆8,930億円となり、2024年には11兆円規模にまで拡大すると見込まれています。

国内ギフト市場規模推移と予測

さらに、オンラインで贈るeギフト市場は成長スピードが際立っており、2017年の909億円から2023年には3,196億円まで、約3.5倍に拡大しています。2025年には4,057億円と、4,000億円規模に達する予測も出ています。

このように、ギフト市場全体が安定して伸びる中でも、特にギフトECやeギフトが市場の成長を強く押し上げていることがはっきりと示されています。

国内eギフト・ソーシャルギフト市場動向

参照:2024年6月ギフトモール オンラインギフト総研調べ(矢野経済研究所、ギフトモールプレスリリース資料)

その背景には、ギフトの贈り方や選ばれ方が大きく変化していることが挙げられます。お中元やお歳暮といった従来のフォーマルギフトは横ばいで推移している一方、誕生日や日常的な“ちょっとした贈り物”などカジュアルなギフト需要が増え、オンラインで手軽に完結する形が好まれています。コロナ禍以降は、直接会えない相手に気持ちを伝える手段としてギフトを贈る傾向が定着し、ECサイトを通じて贈り物を手配するケースが大きく増加しました。

ギフトECの中でも特に成長スピードが速いのが、SNSやメールで贈るeギフト(ソーシャルギフト)です。住所を知らなくても贈ることができる手軽さが支持され、10代・20代・30代を中心に利用が広がっています。当初は法人向けのキャンペーン用途が中心でしたが、SNSやメッセージアプリだけで完結する利便性が評価され、個人間のギフトとしても一気に普及しました。誕生日通知を見た“その場で贈る”行動と相性が良い点や、一度受け取った人が使いやすさを実感し、次は自分が贈り手になるサイクルが生まれやすい点も普及を後押ししています。

この流れから、ギフト専門サイトだけでなく、食品・アパレル・コスメなど幅広いECサイトでeギフト機能の導入が進み、その結果、eギフトはギフトEC市場全体の成長を大きく押し上げる存在になっています。

ギフトECのメリット3点

ギフトECのメリット3点

ギフトECに対応するメリットを3つご紹介します。

新規顧客層の獲得

ギフトECを導入すると、通常とは異なる“ギフト目的の利用者”も取り込むことができます。

季節の贈り物に限らず、誕生祝いやお礼、送別の贈り物、出産祝いなど、相手のために商品を選ぶ行動は年間を通して発生します。このため、ギフト対応を整えることで、新規顧客との接点が増え、初めてブランドに触れる利用者を自然に獲得できます。また、商品を受け取った側がブランドを気に入り、改めて自分で購入する行動につながるケースも少なくありません。

顧客単価アップ・リピート率向上

ギフト需要は1回あたりの購入単価を押し上げる効果があります。

贈り物として商品を選ぶ場合、ギフトセットやラッピング対応など、付加価値の高い商品・サービスが選ばれやすく、結果として平均単価も高くなる傾向にあります。また、ギフトシーンは何度も訪れるため、「母の日」「クリスマス」「職場の送別会」など年間を通じて注文のきっかけが生まれ、リピート利用につながります。ギフト対応が整っているECサイトほど、“次回もここで買いたい”と感じてもらいやすくなります。

顧客のファン化・ロイヤリティの向上

ギフトECは、贈る側・贈られる側の双方にブランド体験を届けるため、ロイヤリティ向上に大きく寄与します。

贈る側は、相手に喜んでもらうために商品を丁寧に比較・検討する過程で、自然にブランドへの理解を深めます。受け取る側も、上質なラッピングやメッセージカードが“特別な体験”となり、ブランドを好意的に記憶しやすくなります。このようなポジティブな体験が積み重なることで、ブランドのファンが育ち、長期的なロイヤリティ向上につながります。

ギフトECに搭載すべき機能5選

ギフト需要は、季節行事から日常のちょっとしたお礼まで幅広く、シーンごとに求められる機能が異なります。ここでは、ECサイトに実装しておくと効果的な5つの必須機能を紹介します。

複数配送先への対応機能

一度の注文で複数の相手に贈る仕組みは、季節の贈答や内祝いなどギフト特有のニーズに対応するために欠かせません。

お中元・お歳暮・内祝いのように、複数の宛先に一括で贈るケースは非常に多く、都度住所を入力する手間を減らすことで購入完了までの負担を大幅に軽減できます。法人の贈答品で複数配送が必要なケースも多く、対応することで受注機会が広がります。

▼複数配送の選択画面イメージ

メッセージカード・ラッピング機能

贈り物である以上、見た目の印象やメッセージ性を高めるラッピング機能は顧客満足度を左右する重要な要素です。

出産祝い・結婚祝い・弔事など、用途に合わせてのしを選ぶことができると、ユーザーは「相手に失礼なく贈ることができる」という安心感を得ます。また、誕生日や母の日のようなパーソナルギフトでは、オリジナルメッセージを添えることで、特別感のある体験ができます。

▼のし紙の選択画面イメージ

のし紙の選択画面イメージ

画像引用:素ヱコ農園

▼メッセージカードの選択画面イメージ

画像引用:素ヱコ農園

▼オリジナルメッセージの選択画面イメージ

オリジナルメッセージの選択画面イメージ

画像引用:GIFTFUL

豊富な決済機能

ギフトは“急いで買いたい”場面が多いため、使い慣れた決済手段を選択できることが購入離脱の防止につながります。

クレジットカード決済やQR決済、コンビニ決済など複数の支払い方法に対応しておくことで、ユーザーはストレスなく購入できます。特に「KOMOJU」では、国内外の多様な決済手段を初期費用・月額費用ゼロで導入でき、ギフトECで求められる柔軟な支払い体験に対応しやすくなります。

配送オプション機能

届けたいタイミングを選択することや、匿名で贈ることには、ギフトの利用シーンで高いニーズがあります。

配送日時の指定は誕生日や結婚記念日には欠かせず、職場の送別会など特定のタイミングに合わせたいケースでも重要です。また、サプライズギフトでは送り主の情報を伏せたいことがあるため、匿名配送に対応していると利用の幅が広がります。

送付先を複数登録できるアドレス帳機能

リピート利用を生みやすいギフトECでは、住所を登録できるアドレス帳機能の使いやすさが“次の注文のしやすさ”を大きく左右します。

毎年同じ相手に贈ることが多いお歳暮や、お子さまの成長に合わせた入学祝いなど、定期的に発生するギフトシーンでは、過去の送付先を呼び出すことができると大変便利です。入力の手間を減らすことで、利用者が“毎年同じECサイトで購入する”きっかけになり、リピート率の向上にもつながります。

ギフトECを構築する際の注意点

ギフトECには通常のEC以上に細かな配慮が求められ、体験を損なわない仕組みづくりが重要です。ここでは、特に注意が必要な3つのポイントを紹介します。

代引き払いを選択できないようにする

ギフト受取時に代金引換(代引き)が発生すると、贈り物の体験が大きく損なわれてしまいます。

相手が突然支払いを求められる状況は避けるべきなので、ギフト利用が多いECサイトでは代引きを選べないようにするか、ギフト注文時に注意喚起を行う必要があります。

クレジットカードなどの事前決済の選択肢を充実させておくことがトラブル回避につながります。

その際、クレジットカードだけでなく、QRコード決済やキャリア決済など、複数のEC決済手段に対応できるPSP(決済代行サービス)を選定することで、顧客にとって使いやすく柔軟な購入体験を提供することができます。

商品が汚損しないように配慮する

ギフトは贈り手の信頼や気持ちを代わりに届けるものだからこそ、梱包や品質管理には特別な注意が必要です。

配送中の破損や汚れがあると、受け取った相手だけでなく、贈った側にも申し訳ない思いをさせてしまい、ブランドの印象が損なわれます。たとえば、化粧箱が潰れないような保護材の使用や、冷蔵・冷凍品の温度管理、のし紙の折れ防止など、商品特性に応じた梱包方法を整えることが大切です。ギフト用途では“完璧な状態で届く”ことが前提であるため、通常以上に慎重な品質管理が求められます。

送り間違えなどのミスを防止できるようにする

宛先や商品を誤って送ってしまうミスは、贈り手・受取手の双方に大きな不信感を生みます。

ギフトは代替が利かない場面も多いため、住所入力欄の二重確認、複数配送先管理、注文一覧画面での最終確認ステップなど、システム上でミスを防ぐ仕組みが不可欠です。特に内祝い・法人贈答など複数配送が絡む注文では、管理画面のわかりやすさがトラブル防止の鍵になります。

ギフトECを始める方法

ギフトECは、目的や予算に合わせて「モールに出店する」か「自社ECにギフト機能を導入する」かの2つの方法があります。スピード・集客・運用のしやすさが異なるため、自社の状況に応じた選択が重要です。ここでは、それぞれの特徴と注意点を簡潔に整理します。

ギフトECモールに出店する

ECモールは集客力が高く、オープン直後から一定の流入が期待できるため、早期にギフト販売を始めたい場合に適した方法です。

ギフトに特化したカテゴリや検索導線が整っており、ユーザーが購入先を探す導線に最初から乗ることができるメリットがあります。また、出店の手間が少なく、サイト構築の知識も不要なため、スタートのハードルが低い点も魅力です。

一方で、モール内の競争が激しく、販売手数料や広告費が必要になるケースもあります。ブランドの世界観を十分に反映させづらい点や、ユーザーデータを自社に蓄積しにくい点には注意が必要です。

自社ECにギフト機能を導入する

ECサイトを構築してギフト機能を導入する方法は、デザインや販売導線を自由に設計でき、ブランド体験を高いレベルで統一できる点が最大のメリットです。

ギフトラッピング、メッセージカード、複数配送など、ニーズに合わせて必要な機能を段階的に追加できます。特にShopifyではアプリを利用してギフト機能を簡単に追加できるため、スピーディな導入も可能です。

また、自社サイトであればクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、複数の決済手段を柔軟に選択・設計できるため、購入体験を損なわずに運用しやすい点も特長です。

ただし、自社ECの場合は集客施策が必要になるため、SEO対策やSNSとの連携など、モール以上にマーケティングの計画が求められる点には注意が必要です。

ギフトEC導入で売上アップを実現した成功事例

ギフトECは、新規顧客の獲得や売上の底上げに直結することから、多くの企業が取り組み、成果を出し始めています。ここでは、eギフトの導入で成果をあげた2社の事例を紹介します。

事例1. スープストックトーキョー|eギフト購入者の70%が新規顧客。売上の25%を占める主力導線に

スープストックトーキョー

画像引用:Soup Stock Tokyo 公式オンラインショップ

「Soup Stock Tokyo」では、eギフト導入後に売上と顧客層が大きく拡大しました。導入初月から順調に利用が増え、2023年12月にはeギフトがEC売上の25%を占めるまでに成長。商品によっては売上の4割以上がeギフトになることもありました。

成長を支えたのは、住所を知らなくても贈ることができる仕組みと、冷凍スープと相性の良い受取日時の指定機能です。誕生日や記念日を思い出したタイミングでそのまま贈ることができるため、利用シーンが大きく広がりました。

また、購入者の約70%がオンラインストアを初めて利用する新規顧客であり、特に母の日などのイベント当日には新規率が顕著に高くなりました。eギフトはイベント当日まで需要が続くため、従来のギフト販売では取りこぼしやすかった層を取り込むことに成功しています。

さらに、ギフトを受け取った人が後日通常購入するケースも多く、「受け取る→買う」流れが自然に生まれる点も大きな効果でした。

将来的には、相手が好きなスープを選べるカタログ型ギフトなど、新しい形のギフト体験を提供することも検討されています。

参照:AnyGift導入後にeギフトが売上全体の25%に。新規獲得にも貢献。スープストックトーキョー様の活用事例

事例2. ポール & ジョー|eギフト売上が半年で780%増。受取ユーザーの25%がメルマガ登録

ポール & ジョー

画像引用:ポール & ジョー 公式オンラインストア

ポール & ジョーは、公式オンラインストアでギフト需要が高かったことを背景に、よりギフトを贈りやすい環境を整えようと、eギフトを導入しました。有料ラッピング開始後は注文の約半数がギフト利用となり、ブランドファンが“好きなものを大切な人に贈りたい”という傾向が明らかでした。

ポール & ジョー eギフト

この行動に合わせ、ギフトモールではなく公式サイトに直接eギフトを実装。導入後は送料無料キャンペーンやメルマガでの告知が奏功し、eギフト売上は半年で780%増と大幅に成長しました。また、eギフト受取ユーザーの4人に1人がメルマガに登録しており、ギフトがそのまま新しい顧客接点の創出につながっています。

将来的には、受け取る側が色を選べるコスメギフトなど、体験価値を高める施策を実施することも検討されています。

参照:導入後の認知拡大でeギフト売上は半年で780%に!さらに、eギフトを受け取った25%がメルマガ会員に

まとめ|ギフトEC構築は、ブランドの新たな成長チャンス

ギフトECは、新規顧客の獲得や購入単価の向上、ブランド体験の強化につながる有力なチャネルです。誕生日・記念日・季節行事など、年間を通じて利用シーンがあり、安定した売上機会の創出が可能です。近年はeギフトやソーシャルギフトの普及により、ギフトECの可能性はさらに広がっています。

ギフトECの効果を最大化するには、複数配送やラッピング、配送オプションなどの機能に加えて、自社ECであれば決済手段を充実させることが重要です。「使いたい決済方法が選べるかどうか」は、ギフト購入時の離脱率を大きく左右するため、ユーザーがストレスなく支払い体験をできる環境を整える必要があります。

決済代行サービス「KOMOJU」は初期費用・月額費用ゼロで導入でき、国内外の幅広い決済手段を自社ECやShopify 、 WooCommerce などの主要 EC プラットフォームに追加できるサービスです。自社ECでギフト機能を導入する場合は、決済導線の最適化とあわせて、KOMOJUの活用をぜひ検討してみてください。

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

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