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後払い決済とは、商品を受け取ってから支払う決済方法で、クレジットカードがなくても利用可能です。Shopifyで構築・運用しているECサイトにも、後払い決済サービスを導入できます。
本記事で、Shopifyに後払い決済サービスを導入するメリット・デメリットについて理解を深めましょう。具体的な導入方法も解説します。
後払い決済とは?
後払い決済とは、ネットショッピングで購入した商品が届いたあとに代金を支払う決済方法で、別名「BNPL」(Buy Now Pay Later)です。商品を確認してから支払うので、商品の状態に不安があるユーザーでも安心して購入に踏み切れます。
ユーザーが後払い決済を利用するには、まずネットショッピングでの支払い方法に「後払い」を選択します。請求書は商品と一緒に届いたり、アプリに電子版が送られたりする場合があります。商品を確認したらコンビニ・銀行・郵便局などへ請求書を持参のうえ、現金で支払うのが一般的な方法です。サービスによっては、クレジットカード決済・キャリア決済などのオンライン決済もあります。
ネットショッピングでユーザーが最も利用する決済方法はクレジットカード払いですが、コンビニ・銀行・郵便局の窓口・ATMでの支払いも、毎年一定の割合で利用されています(出典:総務省「令和5年 通信利用動向調査報告書」2024年6月7日公開)。後払い決済を導入すると、ユーザー層の広がりが期待できます。
ネットショッピングの利用頻度が高まる中、今後より一層、後払い決済の利用率は高まっていくでしょう。
事業者がShopifyに後払い決済を導入するメリット
事業者がShopifyに後払い決済を導入すると、以下のようなメリットがあります。
カゴ落ち防止につながる
後払い決済を導入すると、ユーザーがネットショッピングのカートに商品を入れたままサイトから離脱する「カゴ落ち」を防ぐことにつながります。
カゴ落ちの原因の一つは、ユーザーがいつも利用している決済方法が利用できないことです。KOMOJUが2024年4月に実施した「ECサイトでの決済方法に関する実態調査」では、6割以上の人が希望する支払い方法がないためにわずらわしさを感じたことがあり、そのうち約半数が「別のオンラインショッピングサイトで買い物した」と回答しています。
後払い決済を取り入れることで、コンビニ支払いや銀行振込といった複数の支払い方法を提供でき、カゴ落ちを防ぐことにつながるでしょう。
クレジットカードを利用しないユーザー層が獲得できる
コンビニや銀行、キャリア決済などで支払える後払い決済を導入すると、クレジットカードを保有できない18歳未満の若年層も買い物ができます。
また、20~60代ではクレジットカードの保有率は87%で、残りの13%は保有していないことになります(参考:株式会社ジェーシービー「2023年度版 キャッシュレスに関する総合調査」2024年3月15日公開)。保有していたとしても、不正利用を懸念しクレジットカードの利用を控える人もいるでしょう。クレジットカード以外での支払いができるのは、後払い決済のメリットです。
後払い決済の導入により、クレジットカード利用を好まない人、そして保有していない人の買い物を促せます。
未払いリスクなしのサービスもある
「商品を確認したあとに支払うということは、支払われないリスクもあるのでは?」と思うかもしれません。しかし、後払い決済サービスによっては、事業者に代わって売上を立て替えてくれるところもあり、代金の未回収リスクが避けられます。
ユーザーが後払い決済を利用するには、後払い決済サービスによる与信審査に通ることが必要です。取引ごとに審査を行うところもあり、未払いの発生をできるかぎり抑えています。
ユーザーが後払い決済を利用するメリット
ユーザーが後払い決済を利用するメリットは以下の通りです。
商品を確認してから支払える
商品が手元に届いてから代金を支払えるのが、後払い決済の大きなメリットです。ネットショッピングでは商品を直接確認することができないため、商品が届くまで不安が残るものです。後払いなら色やサイズなどを確かめてから支払えるため、安心して購入できます。
支払いのタイミングに関しても、支払い期限内であればいつでもできます。手数料無料で分割払いできる後払い決済サービスもあるため、高額な商品の支払いにも対応しやすいです。
個人情報の流出リスクがない
後払い決済は、コンビニや銀行において現金で支払う方法が主流です。そのため、オンライン上のサイバー攻撃やハッキングなどで、クレジットカード情報や銀行口座などの個人情報が流出してしまう危険を回避できます。
購入手続きにおいても、後払いサービスによっては認証コードによる本人確認があるため、初めて利用するECサイトでも安心です。
事業者がShopifyに後払い決済を導入するデメリット
事業者がShopifyに後払い決済を導入することで、以下のデメリットが発生します。
決済手数料を負担する必要がある
後払い決済サービスを導入すると、その決済手数料を事業者が負担する必要があります。決済サービス会社によって手数料は異なり、決済のたびに売上から一定の割合が引かれます。
また、Shopifyには「Shopify ペイメント」という決済サービスがありますが、後払い決済は含まれていません。そのため、外部決済サービスの利用にともなう取引手数料も発生し、Shopifyのプランによって決済ごとに0.2〜2.0%かかります。
ユーザーが後払い決済を利用するデメリット
ユーザーが後払い決済を利用することで、以下のデメリットを受けます。
振込手数料を負担する必要がある
コンビニや銀行などで代金を支払う際に発生する振込手数料は、ユーザーの負担となります。決済サービスによって以下のように詳細は異なります。
後払い決済サービスの一つ「Paidy」の場合、コンビニ・銀行振込での支払いには振込手数料が発生します。口座振替の場合は無料です。
「NP後払い」の場合、コンビニ・ドラッグストア・郵便局での支払いには振込手数料が発生しません。銀行での振込の場合には、各銀行が設定した振込手数料がかかります。
与信審査が通らない場合がある
後払い決済は、利用前に支払い能力があるか確認する与信審査があります。審査に通らなければ、後払い決済を利用することはできません。
与信審査が通らない理由は、登録情報の不備や、過去に支払いの遅延や未入金の履歴があること、利用限度額を守らなかったことなどです。利用限度額は「NP後払い」が55,000円(税込)で、「Paidy」は本人確認後の審査によって上限額が決まります。正しい情報を登録し、支払い期限や限度額を守っていれば、与信審査を通過できるでしょう。
Shopifyに後払い決済を導入する3つの方法
ECサイト開設プラットフォームShopifyに、後払い決済を導入する3つの方法をご紹介します。
Shopify上で後払いを設定
Shopifyの管理画面から、後払い決済の設定ができます。支払い期日の設定も可能です。この場合、事業者が請求書の発行や入金管理、督促などの業務を担う必要があります。
後払い決済サービスと直接契約する
「Paidy」(ペイディ)や「NP後払い」などの後払い決済サービスと直接契約するのも、導入方法の一つです。請求書の発行や入金管理、督促などの業務を代行してくれる決済サービスもあります。
契約の手順は、公式サイトから必要事項を入力して申し込んだあと、加盟店審査の結果が届きます。審査は1~2週間が目安です。初期設定ができ次第、利用可能です。
後払い決済サービスの導入時に確認すべきポイントとして、料金プラン・入金サイクル・取引額の上限・リアルタイム与信の有無・代金未払い保証の有無があります。ポイントを確認したうえで、導入を検討しましょう。
決済代行サービスを利用する
まとめ|Shopifyに後払い決済サービスを導入し、ユーザー層を拡大しよう
今回はShopifyに後払い決済を導入するメリット・デメリット、ユーザー側のメリット・デメリットに加えて、後払い決済の導入方法をご紹介しました。
後払い決済を導入すれば、決済方法の選択肢が広がり、ユーザー層の拡大を図ることができます。後払い決済の最大の特徴は、商品の確認後に支払えることです。ユーザーの購入を後押しできるうえ、売上金が保証されているサービスなら事業者側も安心して導入できます。
後払い決済を含め、複数の決済方法を一括で導入する場合は、決済代行サービスの利用をご検討ください。
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