WeChat Pay(ウィーチャットペイ)とは? メリットや導入手順・事例を解説
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KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
中国国内でAlipayに次いで利用されている決済方法が「WeChat Pay(ウィーチャットペイ/微信支付)」です。
日本の事業者でもWeChat Payを導入する店舗やECサイトが増えています。中国人旅行客のためのインバウンド対策や越境ECでの販売促進を狙うなら、WeChat Payの導入を検討することをおすすめします。
本記事ではWeChat Payの基本情報や導入メリット、導入の手順、導入事例をご紹介します。
WeChat Pay(ウィーチャットペイ/微信支付)とは?
画像引用: WeChat Pay/微信支付 公式サイト
WeChat Pay(ウィーチャットペイ)とは、中国の大手IT企業・Tencent(テンセント/騰訊)が開発したメッセンジャーアプリ「WeChat(ウィーチャット/微信)」にある決済機能です。
「WeChat」アプリは中国国内シェアNo.1のメッセンジャーアプリです。2023年3月末時点で月間アクティブユーザー数は13億人以上と、中国の人口14億人に迫る勢いです。利用者の年齢層は、18〜25歳が約45%、26〜35歳が約40%と8割以上を占めており、最近では40・50代の利用者も増えています。
いわゆる中国版LINEのようなもので、メッセージ・スタンプのやりとりの他、タイムライン形式のSNSやアプリ内での買い物、映画などのチケット予約、タクシー手配などの機能もあります。
WeChatの機能の一つにスマホ決済として「WeChat Pay」があります。中国国内では「Alipay」に次ぐNo.2の決済サービスです。消費者はWeChatのアカウントと支払い情報を紐づけて、QRコードのスキャンまたは提示で支払いを行います。人民元から円への精算ができるため、買い物するときWeChat Payユーザーは通貨の交換が不要です。
WeChat Payを導入する加盟店数は、全世界で100万店舗を超えています。日本国内においても、主要デパートやレストラン、観光名所、コンビニエンスストア、空港など、すでに7000社で導入されています。
WeChat Payを導入すべき理由
WeChat Payを導入すべき理由として、中国でのモバイル決済利用者数の増加とともに、越境ECでの購入額が増加していることが挙げられます。
中国のキャッシュレス決済は、クレジットカード決済よりもスマホ決済(QRコード決済)が普及しており、特に都市部でモバイル決済の使用頻度が高いです。
▼中国におけるインターネット利用者数および普及率
インターネット利用者数は2021年6月時点で10億1,074万人に達し、このうち、スマほなどの携帯端末によるネット利用者が10億700万人、インターネット利用者全体の99.6%を占めました。
画像引用:CNNIC(2021)「第48回中国インターネット発展状況統計報告」に基づきジェトロ作成
また、日本のECサイトで購入する越境EC市場が拡大傾向にあります。特に中国の消費者による日本事業者からの越境EC購入額は、2021年は前年比+9.7%の2兆1,382億円に増加しています。
▼日本・米国・中国の3か国間の越境EC市場規模
出典:経済産業省「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」(令和5年8月)
EC事業者は越境ECの需要に応えるべく、WeChat Payでの決済を取り入れることがおすすめです。
さらに今後の期待として、一度はコロナ禍で減った中国人観光客数の復活が見込まれています。
日本政府観光局が2024年7月19日に発表した訪日外客統計によると、2024年6月に日本を訪れた中国人は約66万0900人。12ヶ月前の2023年6月と比較すると、216.9%増が見られます。
現時点では団体旅行が許可されていないなどの要因もありますが、今後のインバウンド需要に備えてWeChat Payの導入を検討しておくとよいでしょう。
WeChat Payを導入するメリット
WeChat Payを導入して得られる効果は以下の通りです。
1. 中国人の来店・購入促進
13億人の中国人が利用するWeChat Payでの決済が可能になれば、日本にいる中国人が来店し商品を購入する可能性が高まります。WeChat Payが利用できることをアピールすれば、安心して来店してくれるはずです。競合店舗との差別化にもなるでしょう。
2. 少額決済への対応
スマホ決済(QRコード決済)の利点でもある、少額決済に対応できることで売上促進に繋がるでしょう。スマホ上でQRコードを表示するか、店頭のQRコードを読み取ることで、短時間で決済が完了します。財布を出さずとも購入できるのはお客様にとっても便利です。
3. 再訪・継続利用の促進
WeChat Payでの決済時には、店舗のWeChat公式アカウントをフォローする仕組みになっています。後日キャンペーン情報などを配信して継続的な利用や再訪を促すことが可能です。一度来店したお客様を囲い込み、そのお客様から口コミやキャンペーン情報をシェアしてもらうことによって新規のお客様が訪れる可能性も高まります。
WeChat Payの決済の流れ
WeChat Payの決済の流れは2パターンあります。WeChat Payは店舗での決済と、ECサイトなどのオンライン決済の両方に対応可能です。
店舗での決済方法
店舗でのWeChat Pay決済には2種類あります。「店舗提示型」と「消費者掲示型」です。
「店舗提示型」は、店頭のステッカーやPOP(店舗での可能な支払い方法が表示されたもの)にあるQRコードを来店者がスキャンして決済する方式です。来店者は、WeChat Payを起動してQRコードを読み取り、金額を入力して決済します。店舗側が準備するのは、専用QRコードを印字したステッカーやPOPのみで、読み取り用端末などが不要なため簡単に導入できます。
「消費者掲示型」は、来店者がスマホなどの端末にWeChat Payを起動して支払い用のQRコードを表示し、店舗側がカメラ付きタブレットやレジの決済端末でスキャンして決済する方式です。店舗側が準備するのは、POSレジのような端末や、カメラ付きタブレット端末など、来店者のQRコードを読み取るための道具です。店舗側が販売金額を入力して決済します。
オンラインでの決済方法
ECサイトなどでWeChat Pay決済を行う場合、ECサイトの決済ページに表示されたQRコードを読み取り、WeChat上で決済を行います。QRコードの読み取り方は、WeChatアプリを起動し、画面右上の「+」ボタンから「スキャンする(扫一扫)」を選択すればできます。
QRコードの認証が済むと、パスコード(数字6桁)入力画面に移ります。入力したら、決済完了です。
WeChat Payの導入の手順
WeChat Payの導入には決済代行サービスの利用がおすすめです。WeChat Payだけでなく、複数の決済方法を一括で導入・管理できます。
決済代行サービスに申込みをし、加盟店審査を受けます。審査を通過すると、決済システム管理画面のアカウント発行が行われ、初期設定の完了後、利用開始できます。
ECサイトにWeChat Payを導入したい場合、決済代行サービス「KOMOJU」がおすすめです。WeChat PayとAlipayの両方を導入することができ、さらに中国の決済方法だけでなく日本・韓国・中国・東南アジア・ヨーロッパで普及しているオンライン決済にも対応できるため、あわせて検討してみてください。
WeChat Payを日本のECサイトに導入するならKOMOJU
KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、WeChat PayやAlipayなどの決済方法をネットショップに一括導入することができます。
WeChat Payを導入している店舗の事例
日本でWeChat Payを導入している店舗をご紹介します。
1. ココカラファイン(ドラッグストア)
ドラッグストアのココカラファインは訪日中国人の需要に対応するべくWeChat Payを導入しています。日本のドラッグストアは中国人観光客に人気が高く、新規のお客様が来店するだけでなく、リピーター促進にも有効です。
2. 和民(飲食店)
外食チェーン店の和民は、WeChat PayとAlipayに対応できる決済端末「NIPPON PAY」を2017年に導入しました。中国人観光客の利用者数増加に対応するためです。元々ワタミグループの外食店舗を利用する外国人観光客は15万5000人(2016年度)と多かったことから、新たな決済方法の導入に踏み切ったようです。
3. 無印良品(小売店)
雑貨などを販売する無印良品は、2015年からインバウンド需要に応えるべく免税対応などを行っており、さらなる利便性向上のために2019年からWeChat Payを導入しています。
2022年8月現在、日本国内には500店舗以上ありますが中国にも300店舗以上を構え、中国での人気の高さが伺えます。
越境EC利用や中国人観光客の増加に備えてWeChat Payを導入しよう
今回はWeChat Payが注目されている理由や導入するメリット、導入手順などをご紹介しました。
中国国内でシェアNo.1のメッセンジャーアプリ「WeChat」の決済機能であり、モバイル決済の利用者数も増加傾向にあることから、WeChat Payを店舗に導入すれば来店客数の増加を期待できるでしょう。
また、日本のECサイトで買い物をする中国人も増えているため、オンライン決済の手段としてWeChat Payを取り入れることもおすすめです。
決済代行サービスを利用してWeChat Payを導入するなら、初期費用・月額費用0円で利用できるKOMOJUの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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