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ECサイトを構築し、継続的に売上を伸ばしていきたいと考えている方の中には、どのような手順を踏めばよいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
誰でも手軽にECサイトを構築できる「Shopify」は、低コストで運用できる点やカスタマイズ性の高さで利用者が増えています。
今回はShopifyでECサイトを構築するメリットやステップを押さえた上で、外部の制作会社に依頼する場合の料金相場、代表的な制作会社をご紹介します。
そもそもShopifyとは?
Shopify(ショッピファイ)とは、低コストかつ簡単に本格的なECサイト(ネットショップ)を構築できるECプラットフォームです。
ECサイト立ち上げに必要な機能が揃っているだけでなく、外部サービスと連携させて自由にカスタマイズすることも可能です。テンプレートも豊富でデザイン性にも優れているため、初めてECサイトを構築する人にとっても使いやすいのが特徴です。
Shopifyは世界175カ国の200万以上のネットショップで利用されています。2021年の流通総額は約23兆円で、世界でも最大級のECプラットフォームとなっています。
ShopifyでECサイトを構築するメリット
ECサイトを構築するとき、どのECプラットフォームを利用するか迷う方もいるでしょう。
ShopifyはECプラットフォームの中でも「ASPカート」に分類されます。ASPカートはクラウド上のシステムを使って、ショッピングカート機能をはじめ、ECサイトを構築・運営できるプラットフォームです。低コストで構築できるのがメリットですが、デザインや機能のカスタマイズ性が低いものもあります。
ECプラットフォームの中でも、ShopifyでECサイトを構築すると良い点をご紹介します。
1. 低コストでECサイトを運営できる
Shopifyは、初期費用がかかりません。運用コストとして月額費用が発生します。月額プランは以下の3つです。
- ベーシックプラン:4,850円/月(月払い)・3,650円/月(年払い)
- スタンダードプラン:13,500円/月(月払い)・10,100円/月(年払い)
- プレミアムプラン:58,500円/月(月払い)・44,000円/月(年払い)
上記以外にも、SNSアプリやメッセージングアプリを通じて商品を販売できるスタータープラン(750円/月)、取引量が多いエンタープライズストア向けの「Shopify Plus」プラン(1年契約の場合、2,500ドル(約37万5,000円)/月)もあります。※1ドル=150円換算
2. 豊富なテンプレートがあり、デザイン性が高い
カスタマイズ性が比較的低いとされているASPカートにも関わらず、Shopifyはデザイン性の高さが評価されています。Amazonや楽天市場は有名なECサイトですが、その分デザインの自由度がありません。初心者でも自由にデザインをカスタマイズできるのがShopifyの大きな特徴の一つです。
Shopify テーマストアには100種類以上のデザインテンプレートがあり、そこから選んで簡単に構築できます。無料テンプレートも用意されているため、追加費用いらずなのも嬉しいポイントです。
3. 幅広い決済方法に対応可能
Shopifyは幅広い決済方法に対応できます。以下に一部の決済方法をご紹介します。
- クレジットカード
- PayPal
- QRコード決済
- コンビニ決済
- Amazon Pay
- Apple Pay
- Google Pay
- Amazon Pay
- 携帯キャリア決済
- 後払い決済
このような多様な決済方法に対応することで、ECサイトを訪れたユーザーが支払いができずにサイトを離脱する防止に繋がります。結果的に幅広い顧客層に対応でき、売上のアップも期待できるでしょう。
通常のShopifyの決済方法であるShopify ペイメントを利用すると、クレジットカード決済の導入のみになってしまうので、幅広いお客様に購入いただくためにもKOMOJUなどの決済代行サービスを利用してコンビニ決済やPayPayのオンライン決済などを導入することをおすすめします。
オンライン決済を導入するならKOMOJU
KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、カード決済やスマホ決済、後払い決済などの決済方法をネットショップに一括導入することができます。
4. Shopify アプリで機能拡張ができる
ECサイトにさまざまな機能を追加できる「Shopify アプリ」を利用すれば、8,000種類以上ある専用アプリで機能拡張・カスタマイズが簡単にできます。
Shopify アプリを使えば、ECサイトに様々な機能を追加することができ、より幅広いマーケティング活動ができたり、ECに関わる業務を効率化できたり、さらに売上アップにつながる機能などをかんたんに導入することができます。また、Shopifyには日本の商習慣に合わせたアプリも多数あり、そのようなアプリでは日本語のサポートも行っているので、安心してECサイトに導入可能です。
5. 海外向けECサイト(越境EC)にも対応可能
Shopifyは多言語・多通貨・海外発送にも対応でき、海外での商品販売にも強いのが特徴です。
Shopifyでは50の言語と130カ国以上の通貨に対応できます。日本向けにECサイトを展開したあとからでも、アプリを使って別の言語に自動で翻訳して海外向けのECサイトを作ることも可能です。通貨も自動でレート変換できます。
海外への配送に関しても、税率を自動的に管理したり、運送会社各社の料金を比較したり、送り状を発行したりする機能があるため、作業をスムーズにできます。
ShopifyでECサイトを構築するステップ
参照:Shopify公式サイト
ShopifyでECサイトを構築するステップは以下のとおりです。Shopifyでのアカウント登録は即時に完了しますが、サイト設計以降のステップでは最低でも数日から数週間かかります。
STEP1 Shopifyでアカウントを作成・登録する
Shopify公式サイトからアカウントを作成します。トップページにメールアドレスを入力して「無料体験をはじめる」をクリックし、必要な情報を入力したら登録完了です。最初の3日間は無料で利用できますが、その後はプランを契約する必要があります。
STEP2 サイト設計・開発
Shopifyに登録できたら、ECサイトの構成を設計して開発します。サイト設計を検討する時点で、デザイン・コンテンツ・機能をすべて整理しておきましょう。この時点で完璧に近いレベルで設計することができれば、あとからデザイン修正や機能追加などを行わずに済みます。
サイト設計の調整が完了したら、機能を選びます。中・大規模な開発が必要な場合は、2〜3カ月ほどかかると見込んでおきましょう。自社で開発するのが難しいときはShopifyパートナーと呼ばれるShopifyに詳しい制作会社に依頼してください。
開発完了後、サイトの見た目を整えるデザインのコーディングを行います。数週間ほどかかる場合もあります。Shopifyのデザインテンプレートを利用する方法もありますが、自社オリジナルでコーディングする場合、ユーザーの利便性や商品が売れる導線を意識したデザインにしましょう。
STEP3 商品・コレクションの登録
Shopifyの管理画面にある「商品管理」から、商品を追加していきます。商品情報として、タイトル・説明・メディア(画像や動画)・商品価格・在庫管理用コード・在庫数・色やサイズなどのバリエーション・配送方法などを入力します。
商品を一つずつ登録する以外にも、商品をジャンル別にグループ化した「コレクション」も作成すると便利です。数多くある商品の中からユーザーが目的のものを見つけやすくなります。
登録する商品やコレクションの数によって変動しますが、数日程度で完了します。
STEP4 販売テスト・サイト公開
Shopifyのテストモードを使用して、実際にストアで購入手続きの流れをテストします。購入したら注文管理に正しく注文内容が反映されているか、注文のキャンセル処理・返金処理ができるか、などを確認できます。
販売テストを行い問題なければ、いよいよECサイトの公開です。構築から販売開始まで、サイトの規模にもよりますが、平均で1カ月ほどかかるとされています。余裕をもって進められるようにしましょう。
ShopifyでECサイトを構築する手段
ShopifyでECサイトを構築する方法は2つあります。ご自身で構築する方法と、外部の制作会社に依頼する方法です。外部に依頼するときには、Shopify公認のパートナー会社に相談する方法や、フリーランス・個人事業主に依頼する方法もあります。
ECサイトの事業規模や構築スキルの有無、制作予算によって決めましょう。
自分で構築する
自分でECサイトを構築する場合、Shopifyには基本機能や豊富なテンプレートがあるため、テンプレートを組み合わせていけば簡単にECサイトを構築できます。8,000種類以上あるShopify アプリを利用すれば、機能を自由に追加して、より売上アップを目指したECサイトへと作り込むことも可能です。
制作会社に依頼
Webサイトの制作会社に依頼してShopifyでECサイトを構築すると、費用はかかるものの理想的なECサイトを制作できる可能性が高くなります。制作会社が持つCSSなどの技術を駆使して、より自社に合った充実した機能が増やせるためです。
制作依頼時には、Shopifyを使ったECサイトの制作実績ページを見て、実際のECサイトのデザインや使い勝手を確認することをおすすめします。
また、Shopifyパートナープログラムの中でも、Shopifyの厳しい審査を通過した公認の制作会社「Shopify Experts」に相談するのもよいでしょう。Shopifyでのサイト構築に精通しているプロに構築してもらえます。
Shopifyを制作会社に依頼する場合の料金相場
制作会社に依頼してShopifyでECサイトを構築する場合、以下のような料金相場となります。(Shopifyの月額費用を除く)
サイトイメージ | 料金相場 | こんな事業者におすすめ |
基本機能を備えたECサイト | 約50万円〜100万円 | ・基本的な機能のみ必要な事業者 ・初期費用をできるだけ抑えたい事業者 ・取り扱い商品・種類・受注量が少ない事業者 |
ブランディングECサイト | 約100万円〜300万円 | ・機能やデザインをカスタマイズしたい事業者 ・マーケティング機能を搭載したい事業者 ・ECサイトでブランディングしたい事業者 ・EC事業を拡大していきたい事業者 |
フルカスタマイズECサイト | 約300万円〜1,000万円 | ・会計システム・基幹システムや外部システムと連携したい事業者 ・大規模なECサイトを構築したい事業者 ・独自に機能追加をして充実したECサイトを構築したい事業者 |
カート機能・受注管理機能・決済機能などECサイト運用に必要最低限の機能を備えたShopifyのECサイトであれば、約50万円〜100万円で構築できます。この基本機能に加えて、ブランディング目的でデザインなどをカスタマイズしたり、マーケティング・データ分析機能などを追加したりすると、構築予算は約100万円〜300万円になります。そして、フルカスタマイズで構築する場合は約300万円〜1,000万円かかります。
事業規模や必要な機能を鑑みて予算を確保してください。
Shopifyのサイト構築で代表的な制作会社5選
ShopifyでのECサイト構築を依頼できる代表的な制作会社を5社ご紹介します。ここではShopify公認の「Shopify Expertsパートナー」からピックアップします。
コマースメディア株式会社
参照:コマースメディア株式会社
コマースメディア株式会社は、日本を代表するShopifyの制作会社で、Shopify Plus Partnersとしても活躍しています。サイトの制作だけではなく、その後の運用や物流もサポートし、長年培ってきたノウハウで多くのECサイトを成功に導いています。また、Amazonや楽天などのモール型ECとの連携にも強みがあります。
株式会社アパレルウェブ
参照:株式会社アパレルウェブ
株式会社アパレルウェブは、アパレル・ファッションなど、ライフスタイル領域に強みを持つ企業です。Shopifyを活用した自社EC構築や、越境ECを主軸とする海外進出を一貫してサポートしています。店舗とECの売上や在庫情報を連携することができる「Shopify POS」の導入支援も行っています。
Shopifyリテール部門において、小売企業向け実店舗ソリューションの啓蒙と繁栄に最も貢献した企業として、「Shopify Partner of the Year 2022」の中で「Retail Partner of the Year 2022」を受賞しました。
株式会社セルフプラス
参照:株式会社セルフプラス
株式会社セルフプラスは、Shopify ExpertsとしてShopifyの構築を行っている会社です。代表がShopify本社のあるカナダへ移住しており、最先端の情報を配信するShopify専門メディア「Shopi Lab」を監修しています。構築実績は100件以上(2023年6月現在)あり、コスメやアクセサリー、アパレル、玩具、食品、健康サプリメントなど、業界も多岐にわたります。
また、Shopify構築のほかに、クリエイティブ分野も広く手がけています。スタジオでの商品の写真・動画撮影に加え、関連会社では大型YouTuberのマネジメントや国内・越境マーケティングも行っています。店舗開発から運用支援など、ECサイトに必要な全てをワンストップで任せることができます。
アートトレーディング株式会社
アートトレーディング株式会社は、ECサイト制作から運営まではもちろん、受注代行・在庫管理・出荷業務も対応可能なフルフィルメントサービスを提供している会社です。物流管理システム「mylogi」と連携しているため、制作から物流まで一貫して対応可能です。
世界へボカン株式会社
参照:世界へボカン株式会社
世界へボカン株式会社は、英語圏の越境EC・海外向けBtoBマーケティングソリューションを提供しています。海外市場調査・外国人マーケターによる英語SEO対策・コンテンツマーケティング・Web広告運用など、幅広く支援しています。公認で信頼のおけるShopify Expertsパートナーです。
ShopifyでECサイトを構築しよう
ShopifyでECサイトを構築するイメージができましたでしょうか。今回はShopifyでECサイトを構築するメリットや手順、方法、制作会社に依頼する場合の料金相場などをご紹介しました。
Shopifyならテンプレートを活用して自社で制作することも可能です。もし開発スキルがなく難しい場合や、大規模なECサイト・越境ECサイトなどを制作する場合は「Shopify Expertsパートナー」などの制作会社に依頼するのも一つの方法です。
Shopifyは国内外にユーザーがいるため、ECサイトを構築する際、多様な決済方法に対応できるようにしておくとよいでしょう。なお、Shopifyで利用可能な決済サービス「KOMOJU」を利用することで、幅広い決済方法に対応できます。詳細はこちらをご覧ください。
【この記事の監修者】
豊田 亮太
グロースマーケター
Shopify Japanの初期メンバーとして、日本市場におけるShopifyの普及に貢献。ECプラットフォーム、決済代行サービス等に関して豊富な知見を持つECのエキスパート。LinkedInページ:https://www.linkedin.com/in/ryota-toyoda-b45127138/
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