年末商戦に向けてEC事業者の準備が始まっています。
キャンペーンの計画や新商品の開発、在庫の確保など、ブラックフライデーやクリスマス商戦に売上をスムーズに上げるための施策は多数ありますが、その中でも忘れてはいけないのが、お客様が使うことができる決済方法を増やすことです。
実は決済方法は、カゴ落ちの大きなリスクのひとつです。そして、様々な施策を実行して、お客様をECサイトに呼び込んだとしても、最後に立ちはだかるのが決済画面です。なので、決済画面でお客様が問題を感じてしまったら購入に至らない確率も高いのです。
UXリサーチを手がけるBaymard Instituteがカゴ落ち原因のトップ10を発表していますが、決済によるものは以下の4つもあります。
- クレジットカード情報を預けるサイトとして信用できなかった
- 決済手続きが長すぎ / 複雑すぎた
- 決済方法が足りなかった
- クレジットカードが拒否された
クレジットカード決済だけでなく、新たな決済方法を導入することで、カゴ落ちの原因を防ぎ、売上アップに貢献します。本日は、様々ある決済方法の中でもクレジットカード決済以外で代表的な決済方法であるコンビニ決済とスマホ決済を見てみましょう。
コンビニ決済とは
スマホ決済とは
スマホ決済とは、PayPayやLINE Payなどに代表される支払い方法で、スマホ上のアプリでQRコードの読み取りなどを使って、商品代金を支払います。最近では、オンラインショッピングがスマホの上で行われることが非常に多くなり、さらにスマホ決済をオンラインのECサイト上で使用できることも多くなっているので、ECサイトの支払い方法として急激に人気となっています。
EC事業者がコンビニ決済・スマホ決済を導入するメリット
ECサイトがコンビニ決済とスマホ決済を導入するメリットとして下記の点が挙げられます。
- 新規顧客の獲得につながる
- 代金未回収のリスクを軽減できる
- 入金通知をすぐに確認できる
新規顧客の獲得に繋がる
コンビニ決済やスマホ決済をネットショップに導入することで、新規顧客の獲得に繋げることが可能です。決済方法をクレジットカードに限定する場合、クレジットカードを保有していないユーザーやクレジットカードを使いたくないユーザーは対象外になってしまいます。カードを持っていないために購入に進めないユーザーがいることは、売り手にとって機会損失です。
また、電車の中などクレジットカードを出したくないタイミングでネットショップを閲覧する人は多いですが、そのようなときもコンビニ決済やスマホ決済を導入していないと機会損失をする可能性が高いです。
誰にでも簡単にスムーズに決済を行ってもらうために、新たな決済方法の導入はネットショップにとって必須です。
代金未回収のリスクを軽減できる
コンビニ決済やスマホ決済を導入することで、代金未回収のリスクを軽減できます。
クレジットカード決済の場合、カードの不備や不正利用などで購入がキャンセルされてしまうリスクも少なからずあります。商品発送後にキャンセルとなってしまうと、商品を回収するのに手間がかかってしまうこともあり、またチャージバックが発生してしまうと、ネットショップにとって大きな損失となります。
コンビニ決済であれば、コンビニで支払われない限りは発送する必要がないので、代金が回収できずに、商品のみ発送するという事態が起こりません。スマホ決済では、その場ですぐに決済が完了するので、代金未回収のリスクは圧倒的に軽減されます。
入金通知をすぐに確認できる
入金通知をすぐに受け取れるのもメリットです。
銀行振込の場合だと、入金確認に時間を要してしまうケースがあります。一方、コンビニ決済であれば、決済が完了してから数分~1時間ほどで入金を確認できるので、商品発送までスムーズに移行することが可能です。入金確認から発送までを迅速に行うことで、顧客側の満足度向上にも繋げられるでしょう。
主要なコンビニ決済・スマホ決済の種類
ここでは、主要なコンビニ決済・スマホ決済の種類を紹介します。
コンビニ決済
一般的なコンビニ決済はコンビニ前払いと呼ばれるものです。前払いでは、商品購入者が代金をコンビニで支払った後に事業者が商品を発送します。
代金の入金を確認してから事業者が商品を発送するので、代金未回収のリスクを回避できます。支払い期限をあらかじめ設定しておくことで、決済が大幅に遅れてしまうといったリスクも抑えることができます。
スマホ決済
スマホ決済の種類は支払い方法によって異なる「QRコード決済」「非接触型決済」「キャリア決済」の3種類があります。その中でもオフライン・オンラインで様々な種類がありますが、ここではオンライン決済でも使える代表的なスマホ決済を紹介します。
PayPay
利用者数: 5,700万ユーザー
PayPayは5,700万のユーザーがいる日本で最大のQRコード決済サービスです。PayPayでは、QRコードを読み取ることで支払いができるため、店舗でのキャッシュレス決済が可能になり、現金の管理負担が軽減できます。スマホを使ったオンラインの決済でも、決済画面からシームレスにアプリへと遷移し支払いができるため、クレジットカードを持たないお客様や、クレジットカードの情報入力が面倒なお客様などの間で人気急上昇中の決済となっています。
*Shopify上でKOMOJUのPayPayのオンライン決済を使用した時の実例
LINE Pay
利用者数: 3,800万ユーザー
LINE Payは、日本最大のメッセージアプリのLINEに搭載されている電子決済サービスです。スマートフォンとLINEのアカウントがあれば利用できます。PayPayと同じように支払いに使うことができ、2021年からはPayPayの加盟店でもLINE Payが使えるようになるなど相互でのサービス充実も特徴です。また、日本で多くの人がLINEを使っている背景から、スマホ上での他人への送金に関してもよりシームレスに実現可能です。スマホからのオンラインでの決済ではPayPayと同様にアプリへの遷移がシームレスに行われます。
メルペイ
利用者数: 1,458万ユーザー
メルペイは、日本最大のフリマアプリ「メルカリ」上に搭載されている電子決済サービスです。メルカリで売り上げた売上金をすぐに使うことができるのが特徴です。メルカリの売上金を出金する際には手数料がかかってしまいますが、メルペイで使うことでその手数料を削減することができます。
au PAY
キャリア決済
キャリア決済は、商品代金を各携帯電話会社のキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)の携帯電話料金とまとめてお支払する決済サービスです。最近では、各携帯電話会社がQRコード決済のサービスも出しており、au PAYやd払いなどのQRコード決済機能にキャリア決済の機能が搭載されています。
なぜ、クレジットカード以外の決済方法が重要なのか
ECサイトの決済方法はクレジットカードのみで十分という時代は終わりを迎えています。今や様々な顧客ニーズに応えるために、顧客層に合った決済方法を用意することで、更なる売上増加につながります。
お客様は全員がクレジットカード決済だけを使いたい訳ではありません。
例えば、クレジットカードの限度額があって、今後大きな旅行が控えている。そのようなときは小さな買い物はクレジットカード以外で行いたいですよね。そういう方向けにスマホ決済を導入する。
もしくは、クレジットカードは情報が抜き取られるかもしれないから、なるべく知らないサイトでは使いたくない。そのようなときは、現金で支払えるコンビニ決済を求めているかもしれません。
皆さまのお客様に向き合って、どのような決済方法があれば良いのかを考えてみましょう。様々なカゴ落ちの原因を考えて、各理由に対処していけば自ずと答えは見えてくるはずです。
もし、どの決済方法を導入すれば良いのかがわからなければ、導入可能な決済方法はすべて導入するのも良いでしょう、
決済代行サービスのKOMOJUでは、他の国内の決済代行サービスとは異なり、どのような決済方法を導入しても初期費用・月額料金・固定費が0円です。導入できるものは全て導入して、使われていない決済方法のみを後から削除することもできます。ぜひ一緒にお客様が欲している決済方法を見つけましょう。
オンライン決済を 導入するならKOMOJU
KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、カード決済やQRコード決済、後払い決済などの決済方法をネットショップに一括導入することができます。
事例
ここでは、実際にKOMOJUでスマホ決済やコンビニ決済を導入して、売上を伸ばした事業者を紹介します。
Topologie
スマホショルダーやバッグ、アクセサリーで大人気のTopologieは、お客様からの要望があり、KOMOJUのスマホ決済はShopifyで制作したストアに導入を決めました。導入後は評判および使用率も上々で、いまでは全体の15%がスマホ決済経由での売上となっているそうです。
「なるべくユーザビリティーを上げるために、決済方法はなるべく拡充させておきたいというのがずっとあった」とショップの担当者は考え、実際に導入を決めたことで、顧客満足度も上がっています。
売上を伸ばすために新しい決済方法を入れよう
今回は、コンビニ決済とオンラインのスマホ決済の導入のメリットや種類について解説しました。
カゴ落ちを減らし、ECサイトの売上を伸ばすためにはこれらの決済方法は必須とも言えます。
これらの決済方法の導入にはコストがかからず手軽に始められるのもポイントです。Shopifyや他のECプラットフォームで作成したECサイトの売上をさらに伸ばしたいのでしたら、コンビニ決済とスマホ決済の導入を検討してみてください。