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KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。
ネットショップ運営において、手数料は利益に影響します。ASP型ネットショップとECモールの手数料を比較し、運営規模や目的に合ったサービス選びができるように解説します。ASP型ネットショップは決済手数料、販売手数料、振込手数料、月額費用が基本で、ECモールは出店費用や各種手数料で費用が決まります。適切なサービスを選ぶことで運営費用を抑え、ビジネスの成長を促進できるでしょう。
本記事を参考に、最適なECプラットフォームやECモールを見つけて効率的な運営を目指しましょう。
ネットショップにおける手数料の種類
ネットショップにおける手数料は、大きく以下の3種類に分けられます。
決済手数料
決済とは、商品やサービスとそれに対するお金とのやりとりを終えることです。決済手数料は購入者が買い物をしたとき発生するもので、販売店側がクレジットカード会社や決済会社に支払います。ネットショップでの決済方法は多岐にわたります。主な決済方法として、クレジットカード決済、コンビニ決済、スマホ決済、銀行振込がありますが、それぞれ手数料がかかります。
クレジットカード決済手数料は、売上金額の2%〜5%が一般的です。銀行振込手数料は1回あたり100円〜500円、コンビニ決済手数料は1回あたり100円〜300円程度が標準的な範囲です。
これらの手数料はネットショップ運営者にとって、売上に直接影響を与える費用であるため、サービスの選択は重要なポイントとなります。各決済方法ごとに手数料が異なることを考慮し、ビジネスの規模やニーズに合わせた最適な決済サービスを選択しましょう。
振込手数料
振込は決済方法のひとつで、振込手数料とは銀行や信用金庫などの金融機関にお金を振り込む際にかかる手数料のことです。振込手数料を負担するのは、商品の代金を受け取る側であることが一般的です。この手数料は、振込先の銀行や口座の種類、振込方法、さらに振込金額によって異なります。銀行振込手数料は、1回あたり100円〜500円が相場とされています。
オンラインバンキングを利用したり、銀行間で提携している場合は、振込手数料が割引されることもあります。また、口座開設時の特典として、一定期間の手数料無料サービスを提供している銀行も存在します。このようなサービスを活用することで、振込手数料の負担を軽減することが可能です。
販売手数料・システム利用料
販売手数料とは、販売代理店などに販売業務を委託したときに生じる手数料で、販売額に応じて支払います。ネットショップを運営する際、ASP型のサービスを利用すると販売手数料やシステム利用料が発生します。ASP型とは、自社内だけでネットショップの場所やシステムをまかなうのではなく、アプリケーションサービスの提供者からシステムをレンタルしてショップを運営する形態のことです。システムを利用したときにかかるのが、システム利用料です。
販売手数料は、売上金額に応じて3%〜10%程度が一般的で、商品の価格やASPサービス提供者によって異なります。
システム利用料は、ネットショップの機能やサービスの利用に関する費用で、月額1万円〜10万円程度が相場です。この料金は、提供される機能やサポートの充実度によって変わるため、自社のニーズに合ったプランを選択することが重要です。
代表的なネットショップの手数料を比較
No. | サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 決済手数料 | 振込手数料 |
1 | BASE | 0円 | スタンダードプラン:0円 グロースプラン:16,580円 | スタンダードプラン:サービス利用料3%・売上の3.6%+40円 グロースプラン:2.9% | 一律250円 |
2 | STORES | 0円 | フリープラン:0円 スタンダードプラン:2,980円 | フリープラン:5% スタンダードプラン:3.6% | 自動入金の場合:無料 手動入金で売上合計が10万円以上の場合:無料 手動入金で売上合計が10万円未満の場合:200円 |
3 | Square | 0円 | フリー:0円 プラス:年間一括払いの場合3,375円/月 プレミアム:年間一括払いの場合9,180円/月 | フリー:3.6% プラス:3.6% プレミアム:3.3% | 0円 |
4 | Shopify | ー | ベーシック:33ドル スタンダード:92ドル プレミアム:399ドル ※月額料金が最初の3か月間1ドル | Shopifyペイメント利用時:0円 以下、その他外部のサービス利用時 ベーシック:オンラインで3.55% スタンダード:オンラインで3.4% + 0円 プレミアム:オンラインで3.25% + 0円 | 各金融機関による |
5 | カラーミーショップ | レギュラー:3,300円 ラージ:3,300円 プレミアム:22,000円 | レギュラー:4,950円 ラージ:9,595円 プレミアム:39,600円 | レギュラー:クレジットカードの場合4.0%~ ラージ:クレジットカードの場合4.0%~ プレミアム:クレジットカードの場合3.14%~ | 各金融機関による |
6 | makeshop | プレミアムプラン:11,000円 makeshopエンタープライズ:111,000円~ | プレミアムプラン:12,100円 makeshopエンタープライズ:60,500円 | プレミアムプラン:VISA/Master3.19%~・JCB/American Express/Diners 3.49% makeshopエンタープライズ:VISA/Master3.14%・JCB/American Express/Diners 3.49% ※いずれもMakeShopペイメント利用時 プレミアムでは月額料金1,100円が発生 | 250円~800円 |
7 | Wix | ー | ビジネス:2,600円 ビジネスプライム:12,000円 | 決済サービスによる | 銀行振込不可 |
8 | Cafe24 | 0円 | 0円 | 決済サービスによる | 各金融機関による |
9 | minne | 0円 | 0円 | d払い/auかんたん決済:165円 コンビニ決済:220円 後払い決済:370円 銀行振込/ゆうちょ振替:金融機関に支払う振込手数料等 | 220円 |
10 | e-shopカートS | スタンダード:11,000円 ビジネス:11,000円 エキスパート:11,000円 | スタンダード:3,960円 ビジネス:5,500円 エキスパート:8,800円 | 決済サービスにより異なる | 各金融機関による |
11 | Welcart | 0円 | 0円~(決済プランによる) | 決済サービスにより異なる | 各金融機関による |
1. BASE(ベイス)
BASEは初期費用が0円です。BASEを初めて利用する人は月額料金0円のスタンダードプランで、商品が売れたときのみ費用がかかります。グロースプランは月額料金が16,580円ですが、手数料が抑えられ固定費もかかりません。どちらのプランでも、BASEのすべての機能が使えます。
決済手数料については、スタンダードプランは3.6%+40円に加えサービス利用料が3%かかるので、事実上6.6%+40円と高額になりがちです。なおグロースプランの決済手数料は2.9%と安くなっています。
振込手数料は一律250円で、2万円未満の場合、500円の事務手数料が別途かかります。
2. STORES(ストアーズ)
STORESは初期費用が0円です。フリープランは月額料金が0円で、継続的な運営ではなく自身の都合に合わせたショップ経営に向いています。スタンダードプランは月額料金が2,980円です。
決済手数料については、フリープランは売上の手数料が5%、スタンダードプランは売上の手数料が3.6%です。振込手数料は、自動入金の設定にすれば無料になります。
3. Square(スクエア)
Squareは初期費用が0円で、無料プラン、プロフェッショナルプラン、パフォーマンスプラン、プレミアムプランがあります。月額料金が上がるほど、カスタムドメインの登録が無料になったり商品レビューが設置できたりするなど、便利な機能がプラスされます。
決済手数料については、無料プラン、プロフェッショナルプラン、パフォーマンスプラン、プレミアムプラン共通で3.6%です。無料プランは売上があったら費用が発生するという仕組みです。振込手数料はSquareが請け負ってくれるため、ネットショップの運営者が支払う必要はありません。
4. Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、ベーシックプランは月額料金が33ドル、スタンダードプランは92ドル、プレミアムプランは399ドルです。プランの価格が上がるほど、ショップ運営に関われるスタッフ数が増え、決済手数料が安くなります。複雑なネットショップが必要のない人は、簡単なページを作って商品を販売できるスタータープランもあり、月5ドルで始められます。サイト作りにおいて豊富なデザインをとりそろえており、無料のものでも質が高いのが特徴です。
決済手数料については、ベーシックプランはオンラインで3.55%、スタンダードプランはオンラインで3.4%、プレミアムプランはオンラインで3.25%です。Shopifyペイメントで決済すれば、追加手数料は0円になります。ShopifyではKOMOJUなどの決済代行サービスを使うことで、様々な決済方法が固定費なしの月額0円でお好きなだけ導入することができます。
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KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、カード決済やスマホ決済、後払い決済などの決済方法をネットショップに一括導入することができます。
5. カラーミーショップ
カラーミーショップは、初期費用としてレギュラープランとラージプランは3,300円、プレミアムプランは22,000円かかります。月額料金については、レギュラープランは4,950円、ラージプランは9,595円、プレミアムプランは39,600円です。
初期費用と月額費用がずっと無料のフリープランも用意されています。
決済手数料については、レギュラープランとラージプランはクレジットカードの場合4.0%〜、プレミアムプランはクレジットカードの場合3.14%〜となっています。また、人気のPayPayやAmazon Payなどの人気の決済方法を導入するにあたって月額固定費が各決済ごとに2,200円かかるので、固定費は高くなりがちです。
6. makeshop
makeshopは、初期費用としてプレミアムプランが11,000円、makeshopエンタープライズが110,000円〜です。月額料金については、プレミアムプランが12,100円、makeshopエンタープライズが60,5000円です。プレミアムプランは、長期間まとめて契約するとお得になります。
決済手数料については、プレミアムプランはVISA/Masterが3.19%〜、JCB/American Express/Dinersが3.49%、makeshopエンタープライズはVISA/Masterが3.14%、JCB/American Express/Dinersが3.49%と、固定費が高い分VisaとMastercardの料率は低めに設定してあります。
makeshopもカラーミーショップと同じく、人気の決済方法の導入で月額料金がかかるので、月額料金が高くなる傾向にあります。
7. Wix
Wixは初期費用が0円で、月額料金はビジネスが2,600円、ビジネスプライムが12,000円です。決済手数料は導入する決済代行サービスによりますが、決済代行サービスのKOMOJUを利用することで、初期・月額料金無料でクレジットカード手数料3.25%と固定費を安くしてネットショップの運営が可能です。
8. Cafe24
Cafe24は初期費用・販売手数料が無料です。売上があったときに、決済手数料のみがかかるシンプルな仕組みです。多言語やモバイルにも、無料で対応できます。
9. minne(ミンネ)
minneは、国内最大のハンドメイドマーケットです。
初期費用が0円で、決済手数料はd払い/auかんたん決済の場合は165円、コンビニ決済の場合は220円、後払い決済の場合は370円、銀行振込/ゆうちょ振替の場合は金融機関に支払う振込手数料等が220円です。販売手数料が注文額の10.56%かかります。
10. e-shop(イーショップ)
e-shopは、既存のホームページをネットショップにすることができます。
初期費用が10,000円あり、スタンダードプラン、ビジネスプラン、エキスパートプランに月額料金が設定されています。1年分を銀行振込で一括払いすると、1か月分の月額料金が無料になります。30日間のお試し期間が付いているのも、魅力です。プランによってDM配信数と商品登録数が異なります。
決済手数料については、e-shopsカートS専用クレジットカードの使用で3.24%に抑えられます。販売手数料は0円です。
11. Welcart(ウェルカート)
WelcartはWordPressにプラグインして使用します。WordPressの強みを活かして、ネット検索されやすくなるSEO対策もできます。
初期費用が0円で、月額料金と決済手数料はサービスによりさまざまです。
これらの情報から、ECサイトを運営するためには、初期費用や月額料金だけでなく、決済手数料や振込手数料、各決済方法にかかる月額固定費なども重要な要素であることがわかります。適切なECサイトを選ぶためには、自社のビジネスモデルに合ったECサイトを選ぶことが重要です。決済手数料が高すぎたり、振込手数料が高額だったりすると、利益を圧迫してしまうため、注意が必要です。
ASP型ネットショップでは、BASEやSTORESなどが初期費用や販売手数料、月額費用が低く、Shopifyは高機能な上に料金は抑えめ、カラーミーショップやmakeshopは手数料は安めですが、固定費と月額費用が高めです。
代表的なECモールの出店費用や手数料を比較
ECモールとは、インターネット上のショッピングモールのことです。複数の店舗やブランドが集まっているところで、代表的なのはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングです。
ECモールにも、出店費用や手数料があります。以下に代表的なECモールの出店費用や手数料を紹介します。
ECモールによって、サービスはいろいろです。その分料金もかかりますが、管理体制が整っていて安心して利用できます。
費用/手数料 | Amazon | 楽天市場 | Yahoo!ショッピング |
出店費用 | 小口:商品ごとに100円(税抜) 大口:4,900円/月(税抜)
| がんばれ!プラン:19,500円/月(税抜。年間一括払いの場合) スタンダードプラン:50,000円(税抜。半年ごとの2回分割払の場合) メガショッププラン:100,000円(税抜。半年ごとの2回分割払の場合) | 売上による |
1. Amazon
Amazonに出店する際に必要な月額費用は、以下の通りです。
- 出品プラン
- 販売手数料(8%~15%)
- 配送料
- オプション料金
出品プランは、小口出品の場合は1商品につき100円、大口出品の場合月額4,900円かかります。小口出品は販売商品数が毎月49点を超えず、小規模で売りに出したい人向きです。一方で大口出品は、毎月49点以上販売していて、本格的に販売戦略を打ちたい人に向いています。一括出品やAmazonカタログに商品を載せるなど、商品を売りやすくするサービスが付いていて便利です。
販売手数料は、売上の一定の割合か最低販売手数料のどちらか大きいほうを支払います。商品のカテゴリーによって手数料は変わります。
配送は、自社で発送する方法と、FBA(Fulfillment by Amazon)というAmazonに配送業務を委託する方法があります。配送方法や荷物のサイズなどによって、料金はさまざまです。FBA手数料は、配送料以外にも在庫保管手数料や購入者返品手数料などが含まれています。
2. 楽天市場
楽天市場に出店する際の月額費用は、以下を合わせたものです。
- 出店費用
- システム利用料(2.4%~7.0%)
- システムサービス利用料
- – 楽天ポイント原資(通常1%)
- – ECモールのシステム開発など(0.1%)
- – 楽天スーパーアフィリエイト
- R-messe利用料
- 楽天ペイ利用料
- オプション料金
出店費用の支払いは、月ごとではなくプランによって半年ごとだったり年間一括だったりするので注意しましょう。
システム利用料は、出店プランと売上によって異なります。
システムサービス利用料の中の「楽天スーパーアフィリエイト」は、楽天市場のページから直接ではなく、楽天のパートナーサイトから商品の購入があった場合に、パートナーサイトに対して支払うものです。商品カテゴリーによって、料金は変わります。
R-messe利用料とは、商品を購入する側と店舗のやりとりをスムーズにするためのサービス料です。「がんばれ!プラン」は月3,000円、スタンダードプランとメガプランは月5,000円です。
楽天ペイ利用料には、楽天の決済処理代行サービスや決済の不正利用の監視サービスなどが含まれています。
3. Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの出店には、初期費用・月額固定費・決済サービス基本手数料・売上ロイヤルティがかかりません。モールの販促活動として、以下の項目に費用がかかります。
- ストアポイント原資負担(1%~15%)
- キャンペーン原資負担(1.5%)
- アフィリエイトパートナー報酬原資(1%~50%)
- アフィリエイト手数料(アフィリエイトパートナー報酬原資の30%)
- 入金サイクル手数料(月1回の場合は無料。月2回~:0.1%~)
- 決済サービス個別手数料
Yahoo!ショッピングでは、購入者にPayPayポイントを付与しています。店舗はそれに対してストアポイント原資とキャンペーン原資の合計2.5%以上を負担しなくてはなりません。
アフィリエイトとは、Yahoo!ショッピング以外のところでYahoo!ショッピングの商品ページのリンクを貼って集客することです。アフィリエイト関連の手数料は、2種類あります。リンクを貼ってくれたサイトに払う「アフィリエイトパートナー報酬原資」と、Yahoo!ショッピングのアフィリエイトを運営しているバリューコマース株式会社からリンクを貼ってくれたサイトに払う「アフィリエイト手数料」です。
売上額に応じて費用は変わりますが、10万円の売上で合計およそ5,800円(税込)の費用負担となります。
手数料やサービス料金は変更することがありますので、最新の情報は各公式サイトにて確認しましょう。ECモールでは、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが国内有数のECモールで、販売手数料が比較的高めですが、集客力が高いという特徴があります。
まとめ
ネットショップを運営する際には手数料も費用の一部として重要な要素となります。ASP型ネットショップやECモールにはそれぞれ特徴があり、運営規模や目的に合わせて適切な選択をする必要があります。
以上のように、ネットショップを運営する際には、目的や規模、商品特性などに合わせて、適切なASP型ネットショップやECモールを選択することが大切です。また、手数料や費用だけでなく、機能やカスタマイズ性、集客力なども比較することで、より効率的な運営が可能となります。ASP型ネットショップのShopify、Wix、Cafe24はKOMOJUと連携すれば、幅広い決済方法に対応できます。