スマホ決済とは? 事業者の導入メリット・デメリット、種類、支払い方法について徹底解説

最終更新日:2024 年 11 月 21 日

目次

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

年々利用者が増加している「スマホ決済」。

スマホをかざしたりQRコードを読み取ったりするだけで決済でき、消費者にとってスピーディーかつ手軽に決済できる点で便利です。実店舗での利用だけでなく、オンライン決済としても存在感が増しています。

また、事業者にとっても売上拡大につながる等メリットが多く、導入する事業者も増えています。

本記事では、スマホ決済の基礎知識として、事業者が導入するメリット・デメリット、スマホ決済の種類、スマホ決済における支払いタイミングを解説します。

スマホ決済の導入を検討している事業者の方はぜひ参考にしてください。

スマホ決済とは?

スマホ決済とは、スマートフォンだけで支払いができる決済方法です。現金不要のキャッシュレス決済の一種です。その中でも最近注目されているのはQRコード決済PayPayLINE Payです。

現金やクレジットカードを使わず、レジで決済端末にスマートフォンをかざしたり、QRコードを読み取ったりすることで決済が完了します。オンライン決済でも、ECサイトのカート画面から自動でアプリ画面に飛び、そこで決済を完了できます。

即時に決済でき、現金などを持ち歩く必要がなく、スマートフォン1台だけで買い物やサービスの支払いを完結できるので、消費者にとっても便利な決済手法として利用者が増加しています。

【スマホ決済の種類】

  • QRコード決済
  • 非接触型決済
  • キャリア決済

スマホ決済には上記の3種類あります。後ほど詳しくご紹介します。

事業者がスマホ決済を導入するメリット

財布いらずで簡単かつスピーディーに支払いができるスマホ決済。

事業者にとってもメリットは大きいです。ここでは事業者がスマホ決済を導入するメリットをご紹介します。

メリット1. 現金管理の手間が省ける

現金による支払いの場合、事業者側は釣り銭の用意や売上の現金管理が必要です。人の手によって現金を数えたり、お釣りを渡したりしていると、現金の受け渡しミスが発生することもあるでしょう。

スマホ決済にすれば、釣り銭は発生せず管理が簡単になります。ミスも発生しにくくなるため、現金管理の手間やレジスタッフの指導などの手間も省けます。

メリット2. レジの混雑を解消できる

スマホ決済の大きなメリットの一つに、現金やクレジットカードでの支払いと比べて、決済に時間がかからないことが挙げられます。

現金支払いの場合、消費者が財布を取り出し、支払金額分の現金を探して支払い、お釣りを受け取り財布にしまうという一連の動作に、一定の時間がかかります。クレジットカード支払いの場合も、暗証番号の入力やサインが必要だと手間がかかります。

スマホ決済であれば、QRコードを読み取るかスマートフォンをかざしてもらうだけで決済できるので、一人あたりのレジ対応時間を短縮できます。結果的に、レジの混雑を解消でき、消費者の満足度も向上するでしょう。

メリット3. 集客・売上の拡大につながる

スマホ決済が利用できる店舗・ECサイトであれば、結果的に集客の増加が見込め、売上の拡大につながるでしょう。

国がポイント還元事業などを行いながら、キャッシュレス化を推進している中で、スマホ決済が利用できないことによって消費者の足が遠のくこともありえます。消費者により多様な決済手段を提供することで、利用頻度も高まるでしょう。

メリット4. 決済手続きが簡単でカゴ落ちを防げる

スマホ決済は消費者にとって決済手続きが簡単で、支払い時に離脱する可能性を減らすことができます。

通信環境やログイン状況によってはID入力が必要となるケースもありますが、クレジットカード決済などと比べて入力情報が少ないため、特にECサイトでの購入時にカゴ落ち(カート離脱)を防ぐことにも繋がります。

スマホ決済のうちキャリア決済は、4桁の暗証番号を入力するだけで決済が完了するためスムーズな支払いが実現できます。

メリット5. 代金未払いリスクを低減できる

スマホ決済の場合、消費者のアカウントから即座に支払いが行われるため、銀行送金などのように未払いリスクが発生しにくいです。

特にキャリア決済を選択すると、キャリアに債権譲渡されます。そのため事業者は代金回収を行う必要がありません。代金未回収のリスクが発生しないので安心です。

また、クレジットカード決済のように、チャージバックが発生するリスクもありません。

スマホ決済導入のデメリット

事業者にとってもメリットの多いスマホ決済ですが、デメリットはあるのでしょうか? 以下のようなデメリットに注意して、検討してみてください。

デメリット1. 決済端末の導入にコストや時間がかかる

スマホ決済には、QRコードを読み取ったり、かざされたスマホから電子マネーを識別して動作させたりする専用の決済端末の導入が必要です。

決済サービスによっては、決済端末の導入に数万円かかるケースもあります。また、導入までに審査やシステムの運用テストなどもあるため、利用できるまでに時間がかかる場合もあります。

デメリット2. 残高不足や利用上限により決済できないケースもある

残高不足や利用上限などの制限によって、正常に決済できないケースがあります。

アプリにあらかじめ金額をチャージして利用するプリペイド型は残高不足になりやすいですし、決済サービスの中には利用金額の上限が決められているものもあり、決済に失敗してしまう可能性があるのです。

特に高額な商品を取り扱う事業者は、スマホ決済を導入する前に慎重に検討してみてください。

デメリット3. 入金までに時間がかかる

QRコード決済やキャリア決済など、スマホ決済の場合は決済代行会社を経由して売上金が振り込まれるため、入金までに時間がかかることがあります。決済サービスによって売上金の振込日が異なり、最短で翌日振込から最長で翌月振込など様々です。

入金が遅いほどキャッシュフローの観点からデメリットにもなりえるため、導入前に入金サイクルを確認しましょう。また、手数料を払えば好きなタイミングで入金申請ができるサービスもあります。

スマホ決済の種類は「QRコード決済」「非接触型決済」「キャリア決済」の3種類

スマホ決済には3種類あります。いずれも簡単に決済ができる手法として利用者が増えています。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

QRコード決済

QRコード決済とは、QRコードやバーコードなどを読み取ることで決済する方法です。

事業者側がコードを提示して消費者が読み取る「ユーザースキャン型」と、消費者がコードを提示して事業者側が読み取る「ストアスキャン型」の2パターンあります。

代表的なQRコード決済に、PayPayLINE Pay楽天ペイ、メルペイ、d払い、au Pay、ゆうちょPayなどがあります。他にも各地方自治体が開発したものなどがあります。

QRコード決済について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

QRコード決済・バーコード決済とは?仕組みから導入のポイントまで解説

非接触型決済

非接触型決済とは、スマートフォンを決済端末にかざして決済を行う決済方法で、タッチ決済とも呼ばれます。

支払い元としてクレジットカードや電子マネー、交通系ICカードなどを紐付けて利用します。

非接触型のスマホ決済の場合、使用しているスマートフォンによって決済サービスが異なり、Apple製品の場合は「Apple Pay」、Android製品の場合は「Google Pay」となります。交通系ICカードなどを紐付けて利用する場合は、「Suica」や「PASMO」などが利用できます。

非接触型決済の詳細についてはこちらの記事をご確認ください。

非接触型(コンタクトレス)決済とは?種類や支払い方式をまとめて解説

キャリア決済

キャリア決済とは、毎月のスマートフォンの利用料金とまとめて支払う決済方法です。ECサイトでのショッピングやデジタルコンテンツの代金など、主にオンラインサービスの決済に利用されます。

キャリアごとに1ヶ月間の利用限度額として、最大10万円などと設定されているため、高単価な商材を扱うECサイトには向いていません。

代表的なキャリア決済に、ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いがあります。

キャリア決済の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

キャリア決済とは?ECサイトが導入するメリットについて解説

スマホ決済の支払い方法は「前払い」「即時払い」「後払い」の3パターン

3種類のスマホ決済があるように、支払いタイミングにもパターンがあります。スマホ決済の場合は、どの支払い方法で登録しているかによって、支払いタイミングが異なります。以下の3つに分類されます。

前払い(プリペイド型 or プリペイド)

前払いでの決済は、事前に金額をチャージしておくことで利用できます。あらかじめ支払うことから前払い・先払い、プリペイド型といいます。

スマートフォンに紐付けた交通系ICカードなどの電子マネーやプリペイドカードが、前払いに属します。

事前入金による支払いという性質上、上限金額が設定されていることも多いため、日常使いに向いています。あらかじめチャージした分しか支払いできないので、消費者にとっては使いすぎてしまう心配がありません。

ただし、チャージ残高の範囲内で支払いをするため、残高不足になりやすいです。自動でチャージが行われるオートチャージ機能を活用し、残高不足にならないように設定しておくことも可能です。

即時払い(デビットカード型 or リアルタイムペイメント)

即時払いは、決済時にリアルタイムで口座から金額が引き落とされます。

決済と同時に口座から引き落としが行われるデビットカードが即時払いに属します。そのため、デビットカード型とも呼ばれます。

また口座から直接リアルタイムに引き落としができるサービスとして、ゆうちょ銀行が提供している、ゆうちょPayが代表的です。

後払い(ポストペイ型 or ポストペイ)

後払いは、購入時には支払われず、翌月末などの決まった期日にまとめて支払いが行われます。クレジットカードを登録していれば、後払いになります。

代表的な後払い決済サービスに、QUICPayやiDなどがあります。また、スマートフォンの利用料金とあわせて支払うことができるキャリア決済は、後払いに分類されます。

スマホ決済の導入方法

実店舗でのスマホ決済の導入には、各スマホ決済会社との個別契約ではなく、一括で管理できる決済代行会社との契約がおすすめです。個別契約を行うと、各スマホ決済会社への申請・審査・契約や、システム開発、個別の経理処理などを行う必要があり手間がかかります。なお、PayPayといったQRコード決済のみの導入の場合は、直接会社と契約を結んだ方がスピーディーに対応できます。様々な事業者がPayPayのみの導入に踏み切っています。

決済代行会社との契約後、スマホ決済の導入に向けて審査を行います。決済代行会社でスマホ決済を導入する場合でも、決済アプリごとに審査が必要になります。

審査には通常3〜4週間ほどかかります。審査通過後、各種決済が追加されます。

ECサイトへのオンラインのスマホ決済導入は、QRコード決済とキャリア決済の導入がメインですが、これらの決済方法を導入するにあたっては、KOMOJUといった決済代行サービスを通すのが一般的です。KOMOJUなら、初期費用・月額料金無料で、気軽にスマホ決済の利用を試せるので、高い導入コストをかけずに、新たな決済方法を試すことが可能です。

また、流行りのShopifyなどのECプラットフォームをお使いの場合は、ノーコードでクリック操作のみで連携でき、誰でもネットショップにPayPayなどを導入できます。

オンライン決済を 導入するならKOMOJU

KOMOJUなら、初期・月額費用無料で、カード決済やQRコード決済、後払い決済などの決済方法をネットショップに一括導入することができます。

まとめ

今回はスマホ決済の基本知識をまとめてご紹介しました。事業者がスマホ決済を導入するメリット・デメリット、スマホ決済の種類、スマホ決済における支払いタイミングを理解しておくことで、正しくスマホ決済の導入を進められるでしょう。

スマホ決済は消費者と事業者の双方にメリットの多い決済方法です。店舗やECサイトでの支払い方法の一つとして導入を検討してみてください。

よくある質問

スマホ決済とは、スマートフォンだけで支払いできる決済方法です。現金やクレジットカードを使わず、レジで決済端末にスマートフォンをかざしたり、QRコードを読み取ったりして決済が完了します。

主に3種類あります。PayPayやLINE PayなどのQRコード決済、Apple PayやSuicaなどの非接触型決済、そして毎月のスマホ料金とまとめて支払う決済方法のキャリア決済があります。

現金管理の手間が省けたり、レジの混雑を解消できたり、集客・売上の拡大につながることがメリットとして考えられます。

決済端末の導入にコストや時間がかかることや、残高不足や利用上限によりお客様が決済できないケースもあること、入金までに時間がかかることが挙げられます。

3つの支払いタイミングがあります。前払い(プリペイド型)、即時払い(デビットカード型)、後払い(ポストペイ型)です。

この記事はKOMOJUが提供しています。
KOMOJU(コモジュ)は個人から世界的大企業まで様々な事業者が利用している日本の決済プラットフォームです。

関連する記事

Payment methods

All Payment Methods

日本の主要な決済方法を全て提供しています

韓国の主要な決済方法を全て提供しています

中国の3つの主要な決済方法を提供しています

ヨロッパーの主要な決済方法を提供しています